初個展『愛になりたい』で感動を生む菊池歩のアート世界

菊池歩の初個展『愛になりたい』が東京・日本橋で開催

東京・日本橋のNICA（日本橋現代アートセンター）で、アーティスト菊池歩の初個展『愛になりたい』が開催されています。本展では、『こころの花』という作品を中心に、6万本のビーズで彩られた作品が展示され、観客を感動の渦に巻き込んでいます。

アーティストの哲学と創作活動

菊池歩は、彼女自身の独自の視点でアートを創出することに取り組んでいます。学生時代からアーティストになることを目指していたわけではなく、まったくの自己流で作品を作り上げています。彼女の作品は、素材や手法において自由で、観る者の心に直接触れるような力強さがあります。彼女は「作品は自分自身そのものである」と語り、その思想に基づいて、まさに彼女の感情や思いが反映されています。

また、様々な背景を持つ子どもたちと共同作業することで、無意識にエンパワーメントを感じられる作品が生まれているのです。特に『タレル・デ・マリア』という画集には、1歳から17歳までの子どもたちの作品が100点収められており、それはまるで小さな博物館のような存在感を放っています。

個展の構成と体験

本展では、初めての個展でありながら、多くの大規模芸術祭に参加してきた作品や過去の出展作が一堂に展覧されており、菊池のクリエイティビティの成り立ちが一目で分かります。特に「感読会」と称する対話型のワークショップが行われ、観客が作品についての理解を深めるために、菊池自身と話す機会が設けられています。

このユニークな方法は、観客自身が体験することで他者の存在や思考の豊かさに触れる機会を作り出しており、「愛」を生む対話が生まれています。参加者は、彼女の作品を通じて自身の気持ちを感じ、思索を深めることができるという新たなアート体験を体感することができます。

開催詳細と今後の展望

この展覧会は2021年12月16日から30日までの期間限定で、開場は12:00から19:00、最終日は15:00までです。参加費は2,000円で、感読会の鑑賞ツールが付きます。

また、菊池歩は作家活動20年目を迎え、新たな表現の可能性を探求し続けています。今後の彼女の活動に期待が寄せられるところです。