演出家・稲葉賀恵が挑む名作『Les Justes〜正義の人々〜』
2027年3月、ノーベル賞作家アルベール・カミュの名作『Les Justes〜正義の人々〜』の上演が決定しました。演出を務めるのは、2025年度の読売演劇大賞で最優秀演出家賞を受賞した気鋭の演出家、稲葉賀恵です。
本作は1949年にパリで初演され、カミュが1905年のロシアにおけるセルゲイ大公暗殺事件をテーマにしている作品です。物語は、圧政に抗う若者たちが権力の象徴である大公を襲おうとするも、「正義とは何か」という問いに直面します。特に詩人のイヴァンが、革命のために爆弾を使う役割を担うが、子供が乗った馬車を目の前にして爆弾を投げることに躊躇する姿は、現代の我々にも共鳴する深いメッセージを持っています。
現代に響くメッセージ
最近、フランスで勃発した大規模なデモが暴徒化し、多くの市民が拘束されました。誰もがより良い世界を求める中で、何が“正しい”のか悩み続ける姿は、まさにカミュの登場人物たちと重なります。この作品が問いかけるテーマは、単に暴力や革命に関するものではなく、現代人が直面する課題でもあります。
若き才能、稲葉賀恵の演出
稲葉賀恵は、文学座の若手演出家として知られ、最近では様々な舞台にその名を刻んでいます。読売演劇大賞での受賞歴も多く、演出作品に対する期待は高まっています。彼女が手がける『Les Justes』は、現代における我々の選択や行動について深く考えさせることでしょう。
あらすじ
若い革命家たちは、圧政に対抗するためセルゲイ大公を暗殺しようと計画します。詩人イヴァンはその役目を果たすため、爆弾を使うことを決意しますが、子供たちが馬車に同乗している光景を目の当たりにし、実行をためらいます。このことで彼は仲間たちと激しい議論を交わします。「大義のためには無実の犠牲が必要だ」という強硬派と、「正義は無辜の命を奪ってよい理由にはならない」という彼の恋人ドーラの意見が対立します。
結果的にイヴァンは大公を暗殺しますが、その後の彼の選択が物語を大きく変えることになります。彼は自らの命を持って「正義」を貫こうとする決意を見せ、物語はクライマックスへと進んでいきます。
公演概要
タイトル:
『Les Justes〜正義の人々〜』
作:
アルベール・カミュ
演出:
稲葉賀恵
公演日程:
2027年3月に東京及び大阪で予定。
この舞台がどのように私たちの心に響くのか、ぜひとも足を運んでその目で確かめてください。公式サイトやSNSで最新の情報を確認することもお忘れなく。期待が膨らむ名作待望の登場に、心を躍らせましょう!