ベネッセの女性キャリア支援サービスがHRテクノロジー大賞を受賞

ベネッセの女性キャリア支援サービス「withbatons」が受賞

株式会社ベネッセコーポレーションが展開する女性向け社外メンタリングサービス「withbatons」は、この度、「第10回HRテクノロジー大賞」の人的資本経営サービス部門において優秀賞を受賞しました。「withbatons」は、管理職候補の女性社員を対象にしたキャリア支援プログラムであり、これにより女性のキャリア形成を支援しています。

このサービスは、2024年6月にスタートした新しい形のキャリア形成支援に特化しており、「キャリア研修」「アセスメントテスト」「社外メンタリング」「企業向けレポート」という複数の要素で構成されています。メインとして位置付けられている社外メンタリングは、AIによってマッチングされた異なるバックグラウンドを持つ6名の女性メンターと1対1で対話を行い、女性社員が自らのキャリアにおける目的や軸を見いだせるようにサポートします。

受賞の理由と審査員の評価

受賞の理由として審査員は、「管理職に対する不安を軽減し、自己効力感を高めるためのシステムである」と評価しました。このメンタリングプログラムは、類似の状況や価値観を持つ女性リーダーとの対話を通じて「自分もできそうだ」と感じさせる機会を提供し、AIを活用して最適なメンター候補を選定する仕組みがあります。また、社外メンタリングの進行も完全自動化されており、利用者にとって非常に便利なサービスとなっています。

さらに、プログラムを利用した女性の「管理職になりたい」という意向が、開始時の33%から70%へと大幅に向上したことも大きな評価ポイントでした。従来の社内メンタリング制度の限界を打破したこのサービスは、女性の活躍を促進するための優れた取り組みとされています。

導入企業の評価と成果

サービス開始から1年を迎えた「withbatons」は、すでに100社以上の企業に導入されており、特に以下の点が企業人事に高く評価されています。

- 女性社員のキャリア意欲を大きく高める制度であること
- 参加者がメンターと一起にキャリアプランを練り上げることができること
- 女性社員同士のコミュニティが形成され、孤立感を回避できること
- 導入企業固有の課題に基づいた中長期的なダイバーシティ戦略の立案が可能であること

実際の数字も顕著で、参加者において、メンタリング終了時にキャリアの見通しが立っている割合が17%から84%に、リーダー層への意欲が47%から73%に、管理職になりたいという意向が33%から70%へと向上しました。また、メンタリングを受けたことで転職意向が薄まった割合は82%という結果となっています。

HRテクノロジー大賞について

「HRテクノロジー大賞」は、日本国内におけるHRテクノロジー及び人事ビッグデータの優れた活用事例を評価するために設立された制度です。企業の人事部門やサービス提供会社を対象とし、多岐にわたる人事分野でのイノベーションを促進することを目的としています。

ベネッセの「withbatons」サービスの受賞は、女性のキャリア支援の重要性が高まる現代において、企業が果たすべき役割を強化するものと言えるでしょう。これを契機に、ますます多くの企業が女性の活躍を促進する取り組みを進めていくことが期待されます。