製薬プロダクトマネージャーのためのマーケティング戦略基礎編
製薬業界は今、急速な市場環境の変化に直面しています。特に新薬の承認審査が厳しくなり、製品の差別化が難しくなっています。このような状況において、医薬品のマーケティングは従来の戦略だけでは通用しない時代になっています。さらに、医療提供体制の変化、医師や患者の価値観の多様化、MR(医薬情報担当者)活動への制限が影響し、従来型のマーケティング手法では製品の価値を十分に伝えることができなくなっています。
特に、アンメットメディカルニーズに応えようとする努力は理想的ですが、外資系企業からの圧力もあり、実際には既存の製品を使用した営業戦略の提案が重視されています。したがって、プロダクトマネージャー(PM)の役割は、単に売上を上げるための責任者ではなく、戦略の舵取り役としての重要性が高まっています。
これからのPMには、根拠に基づいた戦略を設計するだけでなく、社内や社外のステークホルダーとの調整を行い、柔軟に戦略を修正する能力が求められます。このセミナーでは、元製薬プロダクトマネージャーの視点から、マーケティング理論を実務に適用する方法を解説します。特に「製品戦略の考え方」だけでなく、MRが納得できるような情報伝達方法についても学べる内容になっています。
セミナー内容
このセミナーは、医薬品メーカーに所属するプロダクトマネージャー、APM(アシスタントプロダクトマネージャー)、または他部門からPM業務に異動したばかりの方々に特におすすめです。また、製品戦略やSTP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)の設計に課題を感じているマーケティング担当者にも有益です。
講師情報
講師には、尾上昌毅氏をお迎えします。彼は北海道大学薬学部を卒業後、製薬業界での豊富な経験を持つエキスパートです。プリストルマイヤーズスクイブ、キリンビール、ノバルティスファーマに勤めた後、医薬品マーケティング研修・コンサルティングを行ってきました。彼の目標は、患者さんや医療従事者のインサイトを基にしたブランドプラン作りとプロダクトマネージャーの育成です。
プログラム内容
1.
プロダクトマネージャーの役割
製品戦略の中心人物として、プロダクトマネージャーの業務を理解します。
2.
医薬品プランニングのためのマーケティングフレームワーク
1) ブランドプランおよび製品戦略の構成
2) 製品ビジョンの重要性
3) PEST、3C、SWOTの使い方
4) 医薬品メーカーの顧客とは誰か?
3.
医薬品STP徹底解説
医療機関、医師、患者に対するターゲティングを見極めることが、成功の鍵を握ります。
4.
インターナルマーケティングのKPI
組織内でのマーケティング戦略の効果的な浸透法を探ります。
5.
答えがない時代のプランニング
どのように不確実性に対処し、効果的なプランを構築するかを考えます。
開催概要
- - 日時: 2025年10月16日(木)13:00~17:00
- - 開催方法: オンラインセミナー
- - 受講料: 33,000円(税込)
参加方法
このセミナーは企業内研修としても実施可能です。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
マーケティング研究協会の公式サイトには、他のオンラインセミナーの情報も掲載されています。ぜひご覧ください!
会社概要
株式会社マーケティング研究協会は、1962年に設立され、マーケティングに特化した教育、リサーチ、コンサルティング事業を展開しています。東京都港区に本社を持ち、様々な手法でクライアントのマーケティング活動を支援しています。