老舗書店がYouTubeで成功を収める秘訣とは？2000日間の挑戦が本に！

YouTubeで成功した老舗書店の軌跡

老舗書店「有隣堂」が運営するYouTubeチャンネル『有隣堂しか知らない世界』が、登録者数37万人、そして総再生回数が1億回を超えたことは、多くの人々に驚きと感動を与えています。今年で創業115周年を迎える同書店は、何故こんなにも成功を収めることができたのでしょうか。その背後には、プロデューサー・ハヤシユタカ氏の言葉による戦略と、それを実現するための地道な努力がありました。

企業YouTubeチャンネルの新しいカタチ

多くの企業のYouTubeは、時に「建前ばかり」「一般的な情報の発信」に終始することが少なくありません。しかし、有隣堂はそのスタイルを変えました。自社で取り扱っていない商品を紹介し、「ここでは買えません」と堂々と発言するキャラクター・R.B.ブッコローのスタンスがその象徴です。この大胆な試みは、視聴者に対して誠実さを示し、結果として企業価値の向上につながりました。

本書では、三人の成功者をモデルにしたブッコローの誕生秘話や、炎上リスクを恐れずに取り組んだ「素直な発信」の重要性についても触れられています。これまでの動画配信の常識を覆すようなアプローチは、果たしてどのようにして成立したのでしょうか。

ユニークな挑戦、24時間公開生配信

2024年に実施された「24時間公開生配信」は、チャンネルの最大の挑戦とされました。書店内でのリアルなやり取り、そして8,000人を超える同時接続者数といったその結果は圧巻です。この前代未聞の試みは、視聴者との新しいコミュニティ形成を促し、ファンとの絆を深める成功した広報戦略の一環として語られています。

書籍の発売に向けて

2025年5月22日、有隣堂の公式YouTubeチャンネルにて、本書の発売を記念するオンライン予約会が生配信されました。その結果は圧倒的で、1時間に2,286冊もの予約注文を達成し、配信に参加した視聴者は3,000人を超えました。この盛り上がりは、書籍業界全体ににわたる注目を集めており、さらなる発展が期待されています。

誰にとっても実用的な本の内容

本書は、現代の情報過多の時代において、いかにYouTubeを活用して視聴者を引き込むか、そして長期的な関係を築くかという課題を提起しています。著者のハヤシ氏は、元テレビマンとしての経験を活かし、実際に試行錯誤を繰り返して見出した数々の戦略を紹介しています。企業の広報やクリエイターとして働く人々にとって、非常に価値のある情報が詰まっています。