アンドドット株式会社、経営フォーラムでの発表内容
2023年、アンドドット株式会社の代表取締役である茨木雄太氏が、日本旅行業協会(JATA)が主催した「経営フォーラム」に出席し、旅行業界におけるAIの活用について講演しました。このフォーラムは旅行事業者の経営陣や観光に関するステークホルダーが集まる重要なイベントです。
AIがもたらす二つの価値
茨木氏は、AIが旅行業界にもたらす価値を二つの側面から説明しました。一つは、業務の効率化を図る「手段」としての役割、もう一つは、顧客体験を高めるための「目的」としての役割です。彼は、これら二つの側面を経営戦略としてどのように使い分けるかが重要であると強調しました。また、フォーラム内では、AIの普及に伴って新たに発生する業務の代替についても議論されました。
AI導入における具体的なステップ
アンドドットのAXプロデュース事業では、AI活用を促進するための「四つの発展フェーズ」が提示されました。これにより企業は、全社的なAIの活用を定着させ、効果的に業務改革を推進することが可能になります。具体的には、以下のような四段階のプロセスが提案されました:
1.
チャット型AIツールの活用
汎用的なAIを使用し、生産性の向上を図る。
2.
業務特化型AIツールの活用
資料作成や議事録作成プロセスの効率化。
3.
業務プロセスの自動化
カスタマーサポートの一次対応をAIで処理する。
4.
新たな価値の創造
自社資源とAIを組み合わせ、競争優位性を確立する。
フォーラム後半の対談内容
フォーラムの後半では、JATAの渡辺正樹事務局次長とGUGA(一般社団法人生成AI活用普及協会)の小村亮氏が対談を行い、旅行業界特有の課題について議論しました。この中で、旅行業界が抱える書類業務の負荷や、AI導入のリスクについての意見が交わされました。
書類業務の自動化の必要性
茨木氏は、行程表や見積書の作成といった定型的な業務はAIによって自動化可能であり、これにより人間はより付加価値の高い業務に集中できると語りました。この考えは、大幅な業務効率化に向けた道筋を示しています。
リスクと懸念事項への対応
AIの導入には、個人情報の取り扱いや著作権といった特有のリスクも伴います。業界特有の懸念についても話し合われ、適切なルールの構築やAIリテラシーの育成が求められています。
基本方針の明確化
最も重要な指摘は、AIと人間の役割を明確に区分することでした。テクノロジーにより自動化した業務にかかる時間を、さらにクリエイティブな業務に振り向けることが求められています。
今後の展望
アンドドットは今後、旅行業界の課題に対しAIを駆使した実践的な解決策を提供し続けると述べています。テクノロジーの進化を取り込みながら、現場のニーズに応じた支援を行う姿勢を貫きます。
結論
今回のフォーラムはAI活用における重要なステップを示すものでした。茨木氏のメッセージは技術の導入だけでなく、それをどう役立てるかが鍵であることを強調しています。経営者は今後、AIと共に成長するための戦略を再定義していく必要があります。