業務用無線通信の高度化に向けた技術的条件を検討する会議が開催

令和7年7月17日、総務省主催の情報通信技術分科会は第188回の会議をウェブ会議形式で開催します。この会議では、業務用無線通信の高度化に関する重要な技術的条件が議題として取り上げられます。ここでは、具体的にいくつかの主要な案件を見ていきましょう。

最初の議題は、「業務用陸上無線通信の高度化等に関する技術的条件」です。その中でも特に注目されるのが「43GHz帯鉄道用無線通信システムの技術的条件」であり、これは平成25年5月に諮問された内容に基づいています。鉄道業界での通信の質を向上させる目的で、無線通信の新しい技術的条件が求められているのです。

次に、6/6.5/7.5GHz帯に関する固定通信システムの高度化に係る技術的条件も議論されます。これも平成25年の諮問に基づくもので、固定通信の利便性や安定性を高めるための新たなアプローチが考慮されています。

続いて、報告案件として「新世代モバイル通信システムの技術的条件」が取り上げられます。その中でも「高高度プラットフォーム(HAPS)」に関する技術的条件の検討が始まる予定です。HAPSは、地上と宇宙の中間に位置するプラットフォームを利用した通信技術であり、特に通信が難しい地域へのサービス提供が期待されています。

さらに、「ネットワークのIP化に対応した電気通信設備に係る技術的条件」の中で、「電気通信事業におけるパブリッククラウドシステム利用」の検討も行われる予定です。近年の情報技術の進展により、クラウドを利用した柔軟な通信インフラの構築が求められている中で、これに関する具体的な技術的条件が整えられることが望まれています。

このように、今回の技術分科会では、様々な通信技術に関する重要な議題が予定されています。傍聴を希望する方は2023年7月11日までに申し込みが必要です。多くの方々が通信技術の未来に関わる重要な議論に参加し、意見を表明する機会が提供されています。通信技術の進歩は私たちの生活に直接影響を与えるため、このような会議を通じて未来の技術がどのように進化していくのかが注目されます。

今後の通信業界の動向や技術の進化について、私たちは果たしてどこまで理解できているのでしょうか。こうした会議から得られる知見は、技術者や業界関係者だけでなく、一般市民にとっても重要な情報源となりうるのです。今後も情報通信分野の動きを注目していきたいと思います。

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