高齢者を支える新しいAIロボット『おしゃべりサポートAI』
2025年4月1日、Web Aqua合同会社が発表した『おしゃべりサポートAI』は、認知症対策に力を入れる高齢者向けの多機能ロボットです。本製品の開発は、同社代表の日向凛氏が自身の母の認知症の経験を通じて始まりました。
製品の特徴
人型ロボット
『おしゃべりサポートAI』の人型モデルは身長80cmで、表情豊かなLEDディスプレイを搭載。まばたきや笑顔、手を振る姿が利用者を和ませます。車輪とセンサーを使った自由な移動が特徴で、利用者が親しみやすい名前をつけることも可能です。
スマートスピーカータイプ
別の形は、直径10cmの球形のスマートスピーカー。家の中での設置も簡単で、段差の多い住宅でも安心して使えます。
主要機能とその効果
1.
自然な会話: 高齢者との日常会話を通じて、認知症の進行を防ぎます。AIエージェントは、利用者やその家族の情報を学習し、個別に合わせた会話を楽しめます。
2.
見守り機能: 内蔵カメラで高齢者の様子をリアルタイムで確認でき、異常があれば自動で警報を発します。これにより、家族の安心感をもたらします。
3.
家電のコントロール: 高齢者の音声指示に基づき、家電を操作。AIが状況に応じて判断し、安全な生活をサポートします。
4.
徘徊防止機能: 外出しようする高齢者に声をかけて興味を逸らし、同時に家族に通知を送ることができます。
5.
買い物受け取り機能: 食品や日用品の配達時には、玄関を開けて受け取ります。これにより、生活の不便を軽減します。
6.
メタバースへの参加: 高齢者がメタバース内のコミュニティに参加できるように支援し、他人との交流を促します。
開発の背景
法人化から数年、日向氏は家族の介護に直面し、認知症予防の重要性を痛感しました。「おしゃべりサポートAI」は、その思いから生まれた製品であり、他者とのつながりを重視しています。日常的な会話で高齢者の認知症予防を果たすだけでなく、社会参加の機会を提供することも目指しています。
今後の展望
2025年には団塊世代が高齢者になり、社会問題が著しく増加すると予測されています。AI技術の進化によって、『おしゃべりサポートAI』のような製品が広まることで、高齢者とその家族がより安心して生活できる未来を実現できることを願っています。
お問い合わせ情報
高齢者社会のための新しい助けとなるこのAIロボットが、どのように日常生活を支えてくれるのか非常に楽しみです。今後の情報提供が待たれます。