次世代型ソーラーセル開発支援開始!東京都が実用化に向け事業者支援へ
東京都、次世代型ソーラーセルの開発を支援!社会実装加速へ
東京都は、脱炭素社会の実現とエネルギーの安定確保に向けて、電力供給の「HTT(へらす・つくる・ためる)」をキーワードに、様々な取り組みを進めています。その一環として、このたび「薄く、軽く、曲がる」という特徴を持つ次世代型ソーラーセルの実用化に向け、開発事業者に対する支援を開始しました。
次世代型ソーラーセルとは?
次世代型ソーラーセルは、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた太陽電池です。従来のシリコン系太陽電池に比べ、以下の特徴を持ち、高い競争力が期待されています。
薄くて軽く、フレキシブル: 設置場所の選択肢が広がります。
製造技術開発による大量生産とコスト削減の可能性: 将来的には、より安価な太陽電池の普及が期待できます。
日本発の技術: 主原料のヨウ素は、世界産出量の約30%が日本国内産です。
東京都の支援内容
東京都は、次世代型ソーラーセルの早期実用化を促進するため、開発事業者が実施する実証事業の経費の一部を助成します。助成対象となる事業は、以下の要件を満たす必要があります。
東京都の地域特性を踏まえ、都内での次世代型ソーラーセルの普及に向けた課題抽出及び効果検証を行うもの。
助成対象事業の成果を都内で引き続き活用し、都内での早期社会実装に向けて取り組む計画を有するもの。
助成金額は、実証事業に要する経費(調査・設計費、設備費、工事費等)の3分の2で、上限は4,000万円です。申請期間は令和6年7月11日から令和7年3月31日までで、申請総額が上限額に達した時点で終了となります。予算額は1億2,000万円です。
東京都の取り組みは、「未来の東京」戦略の一環
今回の事業は、「未来の東京」戦略の14番目の戦略である「ゼロエミッション東京戦略」を推進するものです。東京都は、次世代型ソーラーセルの開発支援を通じて、脱炭素社会の実現に貢献するとともに、エネルギーの安定確保を目指しています。
問い合わせ先
助成制度について: 環境局気候変動対策部計画課(電話: 03-5388-3544)
* 申請受付について: 公益財団法人東京都環境公社 東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)(電話: 03-6258-5313)
東京都は、今後も次世代型ソーラーセルの開発・普及を促進し、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいきます。