オーナー制度プラットフォーム「OWNERS」が急成長、会員数1,000人突破

オーナー制度プラットフォーム「OWNERS」が急速に成長中

オーナー制度プラットフォーム「OWNERS」が、リリースからわずか4ヶ月間で登録会員数が1,000人を超えたことを発表しました。このプラットフォームは、消費者が農産物や水産物に対し、事前に登録をすることで「オーナー」となり、その生産物の収穫を楽しむことができる仕組みを提供しています。具体的には、消費者が約1万円前後の登録費を支払うことで、自分が選んだ生産物のオーナーとしての特権を得ることができます。登録期間中は、生産物が完成するまでの過程を生産者と共有しながら、完成した商品や収穫物を受け取ることができます。

サービスの人気と新たなオーナープラン

昨年12月にサービスが開始された際には、北海道むかわ町の熟成チーズや青森県平川市のりんごのオーナーを募集し、順調なスタートを切りました。特に福岡県糸島の生牡蠣オーナーは募集人数150名に達し、沖縄県のマンゴーオーナーは50名の定員がすぐに満了するなど、高い人気を誇っています。これらのプランでは、約1万円の登録費を支払うことで、年間を通じて生産物が届く仕組みとなっています。

希少な天然クロマグロオーナー制度の導入

そして、2023年4月28日、新たに発表されたプランとして「天然クロマグロのオーナー制度」が登場しました。これは、福岡県糸島の生牡蠣に続く水産物オーナー制度で、特に青森県深浦町で漁獲されている天然の太平洋クロマグロ（20kg〜25kg）をまるごと保有できるという高額プランです。これにより、オーナーは専用の低温冷凍庫で管理されているマグロを年に5回、自分のタイミングで配送リクエストすることが可能です。

この特別なプランは、登録費が16万円（税込み）という高額価格ですが、その素材の希少価値は価格に見合ったもので、一般市場での初セリでは1kgあたり7万円に達することもあります。なぜなら、「黒いダイヤ」と呼ばれる高級品で、余すことなく全ての部分を楽しむことができるという特徴があるからです。

一方、オーナー同士がシェアできる一口プラン（登録費22,000円）も用意されており、幅広いニーズに応える形で展開されています。

新機能「追加購入機能」の導入

さらに「OWNERS」プラットフォームでは、お知らせとして「追加購入機能」が新たにリリースされました。この機能により、自分がオーナー登録した商品の関連商品をいつでも手軽に購入できるようになり、特定の生産者からの要望にも応えることができます。利用者からは、すでにオーナーに登録されている品物を贈答用に購入したり、再度の購入を希望する声が多く寄せられていたため、この機能が実現したのです。

現在、全国の生産者の9割以上が家族経営をしている中で、これらの機能は経営のリスク回避にもつながります。生産者は事前に売上が見込めることで、計画的な生産が可能になり、消費者は作り手との距離が近く、こだわりを持って選べる楽しみを得ることができます。

OWNERSの運営責任者である谷川佳さんは、「生産者と消費者がより近い関係で生産流通が行えるような独自のプラットフォームを目指しています。長期的には、これまでの販売と購入の流れを変えていくことを目指していく」と力強く語っています。