福祉の力でアレルギーを乗り越える新たな挑戦

福祉で支える新たな試み

社会福祉法人花の会が運営する障がい者施設「はなみずき」で、この度、食物アレルギーに配慮したパンやお菓子を提供する店舗がオープンしました。施設の長である菊地宏周氏が語ります。施設は2年前に利用者の増加に伴い新設され、パンやお菓子の製造工場も移動しました。

これまでの活動

花の会では以前より、障がい者が製造するパンやお菓子を販売しており、地域での催しや学校での販売を通じて、一定の売上を上げてきました。しかし、単に売上を追求するのではなく、利用者たちが本当に幸せになれるのかという課題に直面しました。菊地氏は、利用者の心の充足に重きを置く重要性を感じていました。

食物アレルギーへの理解

そんな中、施設の職員が食物アレルギーを抱える子どもを持っており、アレルギーのある子どもやその家族が日常的に直面する困難を知ることになりました。この経験が、新しい事業を立ち上げるきっかけとなりました。「アレルギーに配慮した商品を提供することで、少しでも家庭の助けになれば」と菊地氏は語ります。

利用者の役割

新たにオープンした店舗で作られるパンやお菓子は、単なる売上を超え、知的障がい者の利用者にも、社会に貢献できる機会を提供します。菊地氏は、利用者がアレルギーを持つ子どもたちやその家族を支えることで、新たな生きがいややりがいを感じられると信じています。このように、支援される側から支援する側へと立場が変わることで、利用者自身も誇りを持って活動できるでしょう。