新入社員の意識
2013-07-02 14:00:06
2013年新入社員が抱える意識の変化と課題の分析
2013年新入社員が抱える意識の変化と課題の分析
2013年の新入社員に対する調査結果が発表され、彼らの職業意識や人間関係へのアプローチにおける興味深い傾向が浮き彫りになっています。本記事では、調査から明らかになったポイントを詳しく解説していきます。
調査結果の概要
この調査は、ジェック主催の「新入社員基本能力体得コース」に参加した受講者を対象に行われました。調査期間は2013年3月から5月で、明確なデータとして1,900名の回答が集められました。本調査では、企業人として持つべき考えや意識に関する50問が設定され、結果は「職業人」「自己実現」「貢献・報酬」「組織活動」「人間関係」の5つに分類されました。
シングル・ループ学習としての修正力
今年度の新入社員は、昨年同様に「素直でまじめ」「学習能力が高く、親和欲求が強い」といった特徴を見せています。特に注目すべきは、就職活動が厳しい中で、「とりあえず入社」という志向が強まり、会社から求められる姿勢にフィットするための修正力が高まっている点です。
人間関係への意識の向上
昨年度の「空気を読む」といった傾向に加え、今年度は「正しいことでも悪く思われる可能性を考慮する」といった意識が高まっています。これにより、目立たないように行動する傾向が顕著となっています。また、誤りを指摘された際に、その場では従うものの、その後他のメンバーに同意を求める姿勢が見られ、自己正当化の傾向が懸念されています。
自己正当化の問題
調査の結果、自己正当化や誤りの認識に関する問題が浮き彫りになりました。具体的には、服装や言葉遣いを指摘されると、一時的に従うが、周囲と同意を求めることで本来の姿に戻ることが多いという実態が報告されています。人間関係への配慮が強まる中、自己正当化が職場のコミュニケーションを阻害する要因として懸念されています。
新入社員研修の指導者からの意見
新入社員研修のインストラクターによれば、グループワークにおけるコミュニケーション能力の高さや即時実行力が評価されています。その一方で、周りの様子を見ながら行動したり、注意をされると自己正当化する傾向が気になるという意見も出ています。
企業人としての5つの意識
企業人として重要な意識を、以下の5つにまとめました。
1. 職業人の意識 - 言われたことを地道に実行する姿勢。
2. 自己実現の意識 - 自分の能力や個性を十分に発揮する意識。
3. 貢献・報酬の意識 - 知識よりも成果を重んじる姿勢。
4. 組織活動の意識 - 規則に従い、連携を密にする意識。
5. 人間関係の意識 - 相手を尊重し、礼儀を大切にする姿勢。
これらの意識を意識して育成を行うことで、今後の新入社員にとってより良い成長の場となることが期待されます。継続的な教育とフィードバックを通じて、企業文化に即した育成が求められます。
結論
新入社員の意識は多くの要因に影響を受けており、彼らの「修正力」や人間関係へのアプローチの改善が企業にとって重要な課題です。自己正当化の傾向を理解し、適切な指導を行うことで、より良い職場環境を築くための一助となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ジェック
- 住所
- 東京都豊島区東池袋3丁目1-1サンシャイン60ビル20階
- 電話番号
-
03-3986-6365