思考力を育む新しい授業法の実践『答えのない教室パート２』

新たな授業法で描く未来の教室

学校教育の現場において、子どもたちが心から楽しめる授業は教師の最大の願いです。特に中学校では、思考力や判断力が重要視されるため、その育成に適した授業を考えることは教師にとって避けて通れない課題です。そんな中、流山市立おおぐろの森中学校での教育実践をまとめた書籍『答えのない教室パート２』が2025年6月に発刊されます。この本は、前川秀幸校長が太鼓判を押す内容で、子どもたちがワクワクしながら学べる環境を整えるためのヒントが豊富に詰まっています。

教育の新たなアプローチ

この書籍の著者、池田吉久氏は、長年教育現場での経験を持つ教員です。彼が導入した「答えのない教室」というアプローチは、子どもたちに考えることを楽しむ習慣を培う方法です。具体的には、数学の授業では生徒を3人1組にして、共に問題に取り組むことで、思考力を高める仕掛けを取り入れています。これにより、生徒たちは時間を忘れて課題に没頭し、教師はその横で彼らの思考をサポートする役割を果たします。

授業の具体例とその効果

『答えのない教室パート２』では、「考える力」を養成するための15の題材を提案しており、実際の授業での進行方法や生徒の反応も詳しく記録されています。例えば、理科の授業でも同様の手法を取り入れ、生徒が自ら「考える」楽しさを実感することで、数学だけでなく他の教科においても成長を促す努力がなされています。また、手法の成功事例や失敗事例もリアルに紹介されているため、教師たちにとっては非常に参考になる内容です。