コガソフトウェア、生活習慣病管理を支援する新サービスを開始
コガソフトウェア株式会社(所在地:東京都台東区、代表取締役:古賀 詳二)は、生活習慣病管理料の算定要件に包括的に対応する新しいヘルスケアサービス「ライフケアコンパス」を開始したと発表しました。このサービスは、医療機関が生活習慣病の患者を適切に管理できるよう支援することを目的としており、患者にとっても健康管理の新たな手段となることが期待されています。
サービスの背景と目的
日本では生活習慣病患者が年々増加しており、その数は約5,000万人に達しています。この増加に伴い、医療費や介護費が国の財政に大きな負担をかけています。コガソフトウェアは、そんな現状に対処するため、2012年から運動による健康増進を重視したEIM(Exercise is Medicine、運動は薬)の概念に基づき、関西医科大学やEIM Japanとの共同で健康アプリ「メディカルフィットネス®」を開発し、PHR(Personal Health Record)を管理してきました。
近年、生活習慣病患者へのアプローチに困難を感じていた中、経済産業省の「令和元年度健康寿命延伸産業創出推進事業」の支援を受け、医師からの運動や栄養に関する指導を受けられる仕組みを検証しました。その結果、運動や栄養指導が生活習慣病の重症化を防ぐ効果があることが証明されました。一方、診療報酬制度の見直しにより、生活習慣病管理に関する医療機関の手続きの負担が増えたことから、新たなサポートが必要とされました。
「ライフケアコンパス」の機能
「ライフケアコンパス」では、生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ)の算定支援を行うだけでなく、血圧や体重の記録を基に運動療法や生活習慣指導を包括的にサポートします。具体的には、療養計画書の作成や運動機能の測定、診療報酬の算定に関連する事務手続きの支援が行われるため、医療機関にとってもこれまで以上に効率的な運営が期待できます。
このサービスを通じて、かかりつけ医は患者に「メディカルフィットネス®」の利用を勧めることができ、患者は自費で健康記録を管理し、運動に取り組むことができます。また、医者はアプリを通じて患者の健康データを確認し、より効果的な指導を行うことが可能です。この連携により、糖尿病などの重症化予防が期待されており、成果としては医療費や介護費の適正化を目指します。
WEBセミナーの実施
また、2024年10月16日(水)には「生活習慣病管理の新しいアプローチ」というWEBセミナーが開催され、泉佐野泉南医師会の後援のもと、著名な医療関係者による講演も行われました。セミナーでは、「ライフケアコンパス」を活用した医療現場の取り組みや生活習慣病管理のDX(デジタルトランスフォーメーション)についての熱心なディスカッションが展開されました。セミナーのアーカイブ動画は「ライフケアコンパス」のサービスサイトから視聴可能です。
今後の展望
コガソフトウェアは「ライフケアコンパス」の普及を通じてEIMの普及を促進し、健康寿命の延伸や医療費・介護費の適正化に貢献することを目指しています。この新しいアプローチが、社会全体の健康管理に良い影響を与えることを期待しています。なお、「ライフケアコンパス」は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けています。