国民の憲法観を揺さぶる新刊の登場
日本国憲法が1880年に公布されてから、いよいよ80年を迎えますが、今こそ憲法について真剣に考えるべき時が来ました。特に現在、安倍政権下では特定秘密保護法や安保法制の成立などが続き、憲法秩序に対する危機的状況が叫ばれています。そのような中で、著者・國分功一郎氏の新著『天皇への敗北シリーズ哲学講話』が本日発売され、注目を集めています。
この書籍は、国内での憲法についての思索を深く掘り下げる内容となっています。著者は、「天皇への敗北」とは何かを問いかけ、そこに至るまでの背景を探ることで、現代における憲法の意味を再考します。「天皇への敗北」は、単に過去の出来事に留まらず、今日の日本社会に響いている問題だと言えるでしょう。
本書の内容
著書の中では、約30年前に議論を呼んだ「敗戦後論」に始まり、戦後の日本文学や憲法学者たちの抵抗運動、さらには戦争責任を掘り起こしながら、「天皇」「憲法」「戦後」の係わりを解き明かしていきます。今までの憲法学の視点を近代文学と照らし合わせながら、複雑に絡み合ったテーマを明らかにし、私たちに何を考えさせるのかを模索します。
本書は、哲学者としての立場から日本における憲法や文学の関係に切り込む試みであるため、國分氏は著作を通じて特に緊張感を持っています。「言論」に関わってきた自身の経験から、このテーマについてのけじめをつけるべく力を入れて取り組んだと述べており、読者に深い洞察を提供してくれることでしょう。
國分功一郎のプロフィール
著者の國分功一郎氏は1974年に千葉県で生まれました。早稲田大学の政治経済学部を卒業し、東京大学大学院で博士号を取得。現在は東京大学大学院総合文化研究科の教授として活躍しています。著書には『暇と退屈の倫理学』をはじめとし、哲学をめぐる数多くの作品があります。
この『天皇への敗北シリーズ哲学講話』は、彼にとって初めて日本をテーマにしたもの。いよいよ複雑な現代の日本において、憲法の本質を探る努力の集大成として、多くの人に読まれることが期待されます。その深い考察は、憲法という国民の生活に密接に関わる主題に新たな視点をもたらすことでしょう。
書籍情報
- - タイトル: 天皇への敗北シリーズ哲学講話
- - 著者名: 國分功一郎
- - 発売日: 2026年4月17日
- - 定価: 990円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-611120-4
- - URL: 新潮社