資生堂、2026年中国化粧品科学技術大会にて1等賞を受賞
株式会社資生堂は、2026年5月に中国広東省広州市で開催された中国香料香精化粧品工業協会主催の2026中国化粧品科学技術大会において、最も優秀な研究論文として「1等賞」を受賞しました。この大会には138件の論文がエントリーされ、資生堂はその中で一際目立つ成果を上げました。
さらに、4月に開催された2026中国香料香精科学技術大会でも、資生堂は71件のエントリーから「2等賞」を受賞。これにより、エントリーした全ての論文が受賞するという輝かしい結果を収めました。この成果は、同社の研究内容とともに、中国化粧品業界への技術的な寄与が高く評価されたことを意味しています。
特に「1等賞」を受けた論文は、資生堂の中国現地の研究所で企画から推進まで全てをリードした結果生み出されたものであり、その意義は非常に大きいと言えます。これで資生堂は、1等賞を通算で10回受賞したことになります。この受賞により、グローバルな研究開発ネットワークを活用し、新しい技術や研究を化粧品開発に幅広く展開することが期待されています。
受賞論文の概要
受賞した論文の題名は「皮膚老化を制御する新規因子の発見:真皮-表皮の恒常性維持に向けた、テロサイトによるWNTシグナル経路調節の動的メカニズム」です。この研究を行ったのは、資生堂の中国イノベーションセンターに所属する佘琛(シェー チェン)研究員です。
研究の核心は、皮膚の老化が細胞間のコミュニケーションの破たんに起因することに着目しています。特に「テロサイト」と称される細胞が、様々な臓器や組織での細胞間の情報伝達において重要な役割を果たしていることを明らかにしました。研究の結果、若年層と高齢層の皮膚を比較したところ、老化に伴いテロサイトの数が減少することが発見されました。
さらに、若年層のテロサイトは表皮細胞と連携し、肌のターンオーバーや紫外線への防御機能に寄与する遺伝子の発現を促進することも示されました。このことは、テロサイトが肌の若々しさを維持するための重要な因子であることを示唆しています。これにより、テロサイトを通じた新たな細胞間コミュニケーションの活性化に基づく、次世代のエイジングケアソリューションの可能性が開かれるかもしれません。
中国香料香精化粧品工業協会について
中国香料香精化粧品工業協会は、エッセンスや香料、化粧品に関する様々な企業や機関、研究機関からなる非営利団体です。この協会が主催する中国化粧品科学技術大会は、年に一度開かれる化粧品に関する研究発表や学術討論の場であり、国内外の数多くの企業や大学が参加しています。今回の大会でも、数多くの優れた論文が選定され、中国化粧品業界の技術進歩に寄与しています。
これらの受賞は、資生堂の確固たる研究基盤と積極的な取り組みの成果です。今後もグローバルな視点での技術開発と研究が進められ、資生堂の化粧品開発がさらなる高みへと向かうことが期待されています。