アジアファッションコレクションで未来のデザインを体現
ファッション業界の若手デザイナーたちが、2025年のニューヨーク・ファッション・ウィーク(NYFW)への出場権を獲得しました。株式会社バンタンと株式会社パルコが組織するアジアファッションコレクション(AFC)は、アジアの新進デザイナーを発掘するために、時代を超えてインスパイアされる作品を育ててきました。
最終審査の様子
2024年10月26日、東京・渋谷のTHE FACE DAIKANYAMA B2Fで行われた最終審査には、日本から10ブランド、韓国と台湾から4ブランドの合計14ブランドが参加。業界のプロたちが集結したこのイベントでは、厳正な審査を経て、日本代表となる3ブランドが選ばれました。審査員には、WWDJAPAN編集長の村上要氏を始めとする多彩な顔ぶれが揃い、彼らの目に留まるために各ブランドは力強いプレゼンテーションを展開しました。
選ばれたブランド
若きデザイナーたちが手掛けたファッションは、次世代のトレンドを示すものとして注目されています。選ばれたブランドは以下の3つです:
1.
yousuke haga(芳賀陽介)
大阪文化服装学院在学中の芳賀陽介が創り出すこのブランドは、影響を受けたカルチャーや思想をテーマに、個性的なスタイルを表現しています。
2.
Bill Bill(世良洸稀・河村小太郎)
「自由思想な服」をコンセプトに掲げ、アートギャラリーで出会ったインスタレーションアートにインスパイアされた作品展開を行っています。
3.
LITTLE BEDROOM(小松大空)
バンタンデザイン研究所東京校在学中の小松大空のブランドで、GEEK CULTUREをテーマにした独自のスタイルが評価されました。
これらのデザイナーたちは、今後も多くのサポートを受けながら、2月のニューヨーク・ファッション・ウィークに向けて準備を進めていきます。審査員長を務めた村上氏は、「選ばれた作品たちは、共感される要素だけでなく、斬新さも兼ね備えており、まさに未来のファッションを感じさせるものです。」と期待の言葉を寄せました。
他の国の代表
日本代表に選ばれた3ブランドのほか、韓国からは「MEG KIM」(KIM JIEUN)が挑戦、台湾からは「PCES」(Yu Chi, Lee・Chih Yun, Chang・Bruno Hayon Chung)が選ばれています。彼らの作品も、地域ごとの文化やスタイルを反映し、ランウェイでの披露が楽しみです。
AFC の歴史と今後
AFCは2013年に始まり、これまでに日本・韓国・台湾のデザイナーたちをサポートしてきました。過去10回の開催の中で、数多くの優れたブランドが世界の舞台に立つ機会を得てきました。今年も活躍が期待されるデザイナーが多く、彼らの作品を通じて新たな潮流が生まれることは間違いありません。
おわりに
アジアファッションコレクションは、次世代のファッションデザイナーたちに素晴らしいチャンスを提供し、彼らが成長するための支援を行っています。未来のファッション業界を担う若手たちが、NYFWで新たな物語を描く瞬間を楽しみにしています。