音楽業界と宿泊業界の復興を目指した郵船トラベルの新企画

音楽鑑賞ツアーを46年にわたり手掛けてきた郵船トラベル株式会社が、音楽業界や国内宿泊業界の支援に向けた新しいプロジェクトを発表しました。この行動は、新型コロナウイルスの影響で多くの音楽イベントや宿泊機会が失われている現状を踏まえたものです。

新型コロナウイルスと音楽業界の影響

2020年は、ベートーヴェン生誕200年記念や、5年に一度開催されるショパン国際ピアノコンクールの観賞ツアーを予定していましたが、全てのツアーは延期または中止となりました。この影響で音楽業界は大きな打撃を受け、コンサートやイベントの開催が難しくなっていました。これに対し、音楽を楽しむ機会を提供しようと、郵船トラベルは急遽、国内の音楽イベントに注目することを決定しました。

国内から応援の一歩を

フランス・パリで開催されるロン・ティボー国際音楽コンクールは、音楽界で非常に名誉あるイベントの一つです。特に2019年には日本人ピアニストがピアノ部門で1位と2位を受賞したことで話題になりました。しかし、日本国内においてもそのイベントは新型コロナの影響で延期されてしまい、本来ならば多くの観客が楽しむはずだった場が空虚となりました。

そんな中、郵船トラベルはこの延期されたガラ・コンサートを機に、旅行以外でも音楽を楽しむ機会を作ることを考えました。音楽を愛する人々とともに、音楽のフィールドでの再スタートを図るため、観光とエンタメを融合させた企画を立ち上げたのです。

コンサートの意義

三浦謙司氏は、「音楽が完全な形となるためには、舞台と聴衆が必要です。公演が延期されたからこそ、今、音楽を届けたいという思いが強くなっています。」と語ります。この言葉は、音楽の力を再確認させてくれるものであり、多くの人々が音楽への期待を抱く理由を物語っています。

充実の宿泊プラン

今回の企画では、国内外の著名人に人気の高い「The Okura Tokyo（ホテルオークラ東京）」での2連泊が用意されています。客室にはプレステージルームやヘリテージルームから選べ、格式あるホテルでの優雅な宿泊体験が提供されます。伝統とモダンが融合した空間で、静かな時間を楽しむことができるでしょう。