ながらスマホの実態を探る
最近の調査結果から、私たちの生活に深く浸透している「ながらスマホ」の実態が浮かび上がってきました。株式会社クロス・マーケティングが2025年に全国の20歳から69歳の男女を対象に実施したこの調査は、ながらスマホの利用理由や罪悪感、さらにはトラブルの経験について詳細に分析しています。
調査背景と目的
自動車や自転車の運転中、歩行中のながらスマホによる事故が増加傾向にあり、警察庁や総務省消防庁は注意喚起や罰則の強化を進めています。このような背景から、ながらスマホがどのように使われているのか、またどのような心理が働いているのかを探ることが重要です。
調査結果の概要
調査の結果、ながらスマホを経験した人は77.9%に達しました。一番多い使用シーンは「テレビや動画を視聴中」や「寝る前・布団の中」、「電車やバスでの移動中」と報告されています。これらの場面では、特にリラックスしている時や移動時にスマートフォンを使用する傾向が見受けられます。
主な利用内容は、約40%が「ニュースや天気のチェック」で、3割台の割合で「調べ物」「SNSの閲覧」「メッセージのやりとり」「メールの確認・返信」が続いています。年齢別に見ると、20~30代は「SNSの閲覧」や「動画視聴」が多く、特に20代では「音楽やラジオをBGMのように流す」といった傾向も見られました。対照的に、60代はニュースやメッセージの確認が高い割合を占めています。
なぜながらスマホをするのか
ながらスマホを行う理由として最も多いのは「退屈・手持無沙汰」、次いで「習慣になって無意識に行ってしまう」という回答でした。特に20~30代の世代においては、暇つぶしとしての側面が顕著に表れています。面白いことに、20代の約2割は「音や映像をBGM的に使いたい」と答え、情報受信の手段としてスマートフォンが利用されていることが分かります。
罪悪感は感じているのか
調査では、ながらスマホに対して「罪悪感はない」と答えた人が20.7%おり、「あまりない」を含めると60.4%が罪悪感を感じていないと報告されています。この結果からも、ながらスマホが日常的な行為として受け入れられていることが伺えます。
トラブルの実態
ただし、ながらスマホにはトラブルも伴っています。「人や物にぶつかりそうになった」、「スマートフォンを落としそうになった」といったヒヤリとした経験がある人は33.5%にのぼり、注意が必要だという意識が求められています。
まとめ
このように、ながらスマホは我々の生活に深く根ざしている一方で、リスクも秘めています。快適なスマホライフを楽しむためには、利用状況の見直しや注意が必要です。今後もスマートフォンの利用に関する調査は続けられるでしょうが、我々がどのように使っていくかが問われる時代です。
詳しい調査結果については、
こちらを参照ください。