北海道伊達市、デジタル取引の革新
北海道伊達市が、業務の効率化を目的に地方自治体として初めて、電子化された取引プラットフォームを導入しました。このプラットフォームは、取引頻度の高い約300社の事業者が無償で利用できるよう設計されており、2026年4月1日から利用が開始される予定です。これは、株式会社インフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム」を採用することで可能となりました。
背景
伊達市では、これまで公会計システムの更新を契機に電子決裁化に取り組んできました。しかし請求書や契約書が依然として紙中心の運用であったため、事務負担が増大し、新規スキャンの手間も課題として浮上していました。事業者にとっても、契約に伴う印紙代や郵送コストが頻繁に発生しているという声があり、リードタイムが長くなるケースも見受けられました。
このような状況の中、伊達市は「BtoBプラットフォーム」の導入を決定しました。
導入の決め手
1.
一つのプラットフォームで請求書や契約書を管理
「BtoBプラットフォーム」内で全ての帳票を一元管理できる点が評価されました。発注から契約、請求までをワンストップでデジタル化することで、業務の効率化を図ります。
2.
公会計システムとのAPI連携
請求書情報が自動でシステムに反映されるため、業務の手間やミスを軽減できます。
3.
地域経済振興のための交付金の活用
新しい地方経済・生活環境創生交付金のデジタル実装タイプが対象となり、導入コストを軽減できる点も大きな利点です。
期待される成果
1. デジタル化によるコスト削減
電子契約による印紙税の撤廃や郵送費の削減が期待されており、業務効率の向上が見込まれています。さらに、手作業で行っていた原本管理や照合業務など、透明で見えにくいコストの削減にもつながります。
2. 職員業務の効率化
公会計システムとのAPI連携により、請求情報が自動で入力されるため、職員が行っていた多くの作業が短縮されます。
3. 事業者の負担軽減
デジタル化によって、請求書の印刷や郵送、原本保管などにかかる負担が軽減され、作業の効率化が図れるでしょう。また、支払いまでのリードタイムを市内で1〜2日、市外で2〜3日に短縮することが見込まれています。
今後の展開
伊達市は、全取引先の約1,000社の中から頻繁に取引がある約300社を対象にBtoBプラットフォームの利用を促進しています。2026年4月時点で112社が登録を済ませました。これからも、デジタル化を進めていく中で、地域の中小企業にとってもメリットのある仕組みが構築されることが期待されています。
担当者のコメント
この取り組みにより、行政業務の効率化だけでなく、事業者の業務スピード向上も実現することが期待されています。電子的な手続きが可能となることで、郵送の手間や遅延リスクを軽減でき、特に中小事業者にとって大きなメリットとなります。成功事例の積み重ねをもとに、さらに幅広い電子取引に取り組む方針です。
このように、伊達市の取り組みは、デジタル化によって地域全体の業務効率や経済を活性化させる新たなモデルとして注目されるでしょう。今後、さらなる進展が期待されます。