フェルナンド・アロンソのもとに届いたアストンマーティンValkyrie
2024年8月27日、モナコでF1®ドライバーのフェルナンド・アロンソに究極のハイパーカー「アストンマーティンValkyrie」が引き渡され、この新車を駆る姿が注目を集めています。この公道仕様のF1®カーは、モナコ市内での走行を通じて、その存在感を示しました。
新車のValkyrieは、モンテカルロ・ベイ・ホテルからの出発時に、その洗練されたビスポーク仕様を披露しました。アロンソは、アストンマーティンの高度なカスタマイズサービス「Q by Aston Martin」のデザイン・チームと共同で、この特別な車両の外観を手掛けています。特に、アロンソがインスパイアされたレーシングカー、AMR24を基にしたデザインは注目に値します。
Valkyrieの外観は、サテン仕上げのアストンマーティン・レーシンググリーンと、ビスポークのサテン・ライムで描かれた「AMR」のグラフィックスが特徴で、空力性能が強調されています。さらに、洗練されたトンネル形状が意識されたベンチュリ・トンネルは、スピードレッド、ライトブルー、ダークブルーのグラフィックスで装飾されています。
車両の細部にも目がいくつか、高度なカーボンファイバーとブラックのアルカンターラで仕上げたキャビン内部が印象的です。また、ストライキングな仕上げのヘッドレストにはアロンソのシンボルが刺繍されています。特に目を引くのが、アクセル・ペダルに刻まれた「14」の数字です。これは、アロンソが14歳のときに選んだドライバーナンバーへのオマージュであり、彼のキャリアのスタートを象徴しています。
アロンソはこの新しいValkyrieについて、「この日をどれほど待ち望んだか、言葉では表せない。自分自身が手がけたValkyrieの運転席に座れるなんて、忘れられない経験だ」と語っています。彼はこの車両が公道を走る真のF1®カーだと強調し、アストンマーティンの技術とサーキットでの経験が生かされている点を挙げています。
このValkyrieは、最高出力1155PSを発揮するハイブリッド6.5リッターV12エンジンを搭載し、0-60mph加速を2.5秒未満で駆け抜けます。エアロダイナミクスと性能の融合は、公道でも数十分のクリスピーなドライビング体験を提供します。
アストンマーティンのすべてのスポーツカーと同様に、Valkyrieの製造はイギリスのゲイドンで行われています。専任チームがそれぞれの車両を手作業で製造し、1台を完成させるためには2000時間以上の作業が必要です。製造過程では、シルバーストンでの一連のテストが行われ、そのパフォーマンスが確認されます。
また、Q by Aston Martinというカスタマイズサービスにより、顧客は自分だけのユニークなデザインを実現できます。このサービスでは、外装のビスポーク・ペイントやグラフィックス、内装に込められた細かいディテールまで、他にはない一台を創造することが可能です。
アストンマーティンは誇り高い歴史を持つブランドであり、今後も超高級車の製造において世界的に知られる存在であり続けるでしょう。そのハイパーカー、Valkyrieは今後のモータースポーツの新たなアイコンだと位置づけられています。