大阪文化服装学院がマフラー着用率を年代別に分析、最新のAI活用授業を紹介

大阪文化服装学院のAIを利用したデータ分析

大阪文化服装学院は、デザイナーやファッション人材の育成に力を入れ、その一環として、株式会社ニューロープと共にデータ分析プロジェクトを展開しています。その内容は、学生たちが実際にトレンドデータを扱うスキルを学びながら、ファッションに関連した分析を行うというものです。

このプロジェクトの中で、学生たちは特に優れた成果を上げたレポートを公開しており、2025年の第3弾テーマは「どの年代がマフラーを一番多く着用しているのか？」です。この研究は、Instagramから収集したデータをもとにしており、学生たちは多角的な視点からその着用率を分析しています。

データ分析チームの紹介

今回のレポートを執筆したのは、大阪文化服装学院ブランドマネージメント学科の2年生たち。具体的には、成田旭さん、藤岡來夢さん、北谷陽菜さん、松本健吾さんによって構成されています。彼らはAIツールを駆使して、マフラーの着用率に関するデータを洗練された形で分析しています。

株式会社ニューロープの代表取締役、酒井聡氏は、データ分析における重要なポイントについてコメントをしています。「単純な比較では不適切な練習に繋がることがあります。年代ごとにInstagramの利用率は異なりますし、ハッシュタグを使用するかどうかの習慣も年齢層によって様々です。」と指摘しています。この意見は、学生がより深くデータ分析を行うための貴重なアドバイスとなりました。

AIビジネス活用カリキュラムの概要

大阪文化服装学院の「ブランドマネージメント学科」では、ファッション業界のトレンドをAIで解析するカリキュラムを誇っています。このプログラムは、服飾系専門学校としては先駆的な試みであり、学生たちはリアルなビジネス課題に対しても分析や改善提案を行う機会を得ています。そのため、学生たちは循環的に知識と経験を深めながら成長しています。

カリキュラムでは、様々なデータ収集や分析手法を学ぶことができ、アパレル企業からの依頼を受けて具体的なプロジェクトに取り組む形式も取り入れています。これにより、学生たちは実践的なスキルを身につけ、市場で求められる人材に成長しています。

大阪文化服装学院の未来

大阪文化服装学院は、2026年度から校名を「ヴォートレイルファッションアカデミー」に変更することを発表しています。この決定は、同校のアイデンティティをさらに強化し、国内外での独自性を高めるためのものです。「Vogue（流行）」と「Trailblazer（先駆者）」を組み合わせた名前には、新しいファッションを作り出すリーダーを育成するという思いが込められています。

このような前向きな取り組みが評価され、2025年には繊研新聞主催の「第2回ファッションスクールアワード」で「大賞」に選出されるなど、全国的にもその地位を確立しています。

若い世代がファッション業界で活躍できる場を広げ、国際的に通用する人材を育成していく大阪文化服装学院のこれからが非常に楽しみです。