三菱電機がICONICS社の社名を変更、グローバル展開を加速

三菱電機株式会社は、同社の米国子会社であるICONICS, Inc.の社名を変更することを発表しました。この変更は2025年4月1日付けで行われ、新社名はMitsubishi Electric Iconics Digital Solutions, Inc.となります。この動きは、三菱電機のブランド力を高め、市場での認知を向上させることを目的としています。さらに、ICONICS社はその子会社においても、同様に社名を三菱電機ブランドに統一する予定です。具体的には、英国、チェコ、イタリアにある子会社も合わせて、4月中に新社名に変更される見込みです。

社名変更に伴って、三菱電機はウエアハウスや製造業界で必要とされるデジタルソリューションの強化に取り組むことを目指しています。特に、ICONICS社が提供するSCADA（Supervisory Control and Data Acquisition）ソフトウェアやクラウドアプリケーションの開発・販売・サービスを通じて、様々な業種でのデジタル統合を加速していくとのことです。これにより、三菱電機は国際的な人材採用や競争力の強化を図ります。

また、三菱電機のデジタル基盤である「Serendie®」が活用されることで、ICONICS社の事業成長がさらに促進される見込みです。「Serendie®」は顧客データの高度な分析を可能にし、企業の運営効率を高めるための強力なツールとして位置づけられています。これにより、新しい価値を創出し、市場での競争力を高めることが期待されています。

ICONICS社の概要

ICONICS社は1986年に設立され、現在はアメリカに本社を置いています。主にSCADAソフトウエアとクラウドアプリケーションの開発・販売を行っており、その市場での認知度も高いです。新しい社名への変更は、同社のブランド力を一層強化し、フォーチュン500企業の一員である三菱電機の名を冠することで、信頼性を向上させる狙いがあります。

社名変更手続き

具体的な社名変更の内容は以下の通りです。ICONICS社は「ICONICS, Inc.」から「Mitsubishi Electric Iconics Digital Solutions, Inc.」に、ICONICS UKは「ICONICS U.K. Limited」から「Mitsubishi Electric Iconics Digital Solutions UK Ltd.」に、チェコ拠点も同様にそれぞれ新社名に変更されます。これにより、各国の市場において三菱電機のブランドを一貫して展開することが可能になります。

社名変更の日程は、ICONICS社が2025年4月1日、子会社の社名変更が4月中に予定されています。これにより、従業員は新たな一体感と企業の方向性を実感できるようになります。グローバルなビジョンを持つ三菱電機は、今後の展開にも楽観的です。