特別展『古代DNA―日本人のきた道―』が開催
2025年の春、特別展『古代DNA―日本人のきた道―』が国立科学博物館で開催されます。この展示では、古代の人々の骨に残された微小なDNAを解読することにより、古代日本人の歴史を辿ります。技術の進化により、ホモ・サピエンスが辿った道のりがこれまで考えられていたよりもはるかに複雑であることが明らかになっています。本展では日本各地の古人骨や考古資料、さらには高精細な古人頭骨のCG映像などを通して、最新の研究成果が展示されます。
展示内容の概要
本展は、以下の章で構成されています。
- - 第1章: 最初の日本人―ゲノムから見た旧石器時代の人々
- - 第2章: 日本の基層集団―縄文時代の人と社会
- - 第3章: 日本人の源流―様々な弥生人とその社会
- - 第4章: 国家形成期の日本―古墳時代を生きた人々
- - トピック: イヌのきた道, イエネコの歴史
- - 第5章: 南の島の人々―琉球列島集団の形成史
- - 第6章: 北の大地の人々―縄文人がアイヌになるまで
中でも特に注目すべきは「イエネコの歴史」についての展示です。イエネコは古くから人類と共に生活してきた動物であり、その歴史的背景は興味深いものです。
イエネコの歴史を探る
日本におけるイエネコの伝来については、弥生時代に稲作と共に持ち込まれたという説がありますが、近年の研究によると、実際には平安時代に持ち込まれたネコが多くの日本猫の祖先であることが分かってきました。本展では、最新のDNA研究から、イエネコがいつ、どのように日本に持ち込まれたのか、そして日本人とどのように暮らしてきたのかが解説されます。
例示される展示物
古墳時代後期にあたる兵庫県姫路市の見野6号墳で発見された須恵器には、イエネコの足跡と考えられる痕跡が含まれています。この貴重な発見は、イエネコの歴史をより深く理解するための手がかりとなります。
監修者について
本展では、アニコム損害保険株式会社の研究員である松本悠貴氏が「イエネコの歴史」の監修を担当しています。松本氏は動物遺伝学の専門家で、猫と共に30年以上の生活を送っており、その知識と経験が本展の内容に生かされています。
チケットプレゼントキャンペーン
本展の開催を記念して、特別なチケットプレゼントキャンペーンも実施します。応募期間は2025年3月14日から3月28日まで、5組10名に当選者を選出。公式SNSや専用サイトからの応募が可能です。
本展が提供する貴重な体験を通して、日本人のルーツやペットの歴史に触れるとともに、深い学びの場となることが期待されます。ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
展覧会の詳細
- - 会期:2025年3月15日(土)〜6月15日(日)
- - 会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
- - 開館時間:9時〜17時(入場は16時30分まで)
- - 入場料:一般・大学生2,100円、小中高校生600円。未就学児は無料。
この説明に従って、事前にオンラインや各種プレイガイドでチケットを購入し、特別展を楽しんでください。