第一三共ヘルスケアと御木本製薬が世界大会で業界注目の研究発表

業界注目!第一三共ヘルスケアと御木本製薬の共同研究が評価される



2023年9月、フランス・カンヌで開催された"第35回 国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)世界大会"において、第一三共ヘルスケア株式会社と御木本製薬株式会社の共同研究が口頭発表部門でTOP10に選出されるという名誉を受けました。両社の研究者たちが心血を注いだ成果が国際的な舞台で高く評価されたことは、業界にとっても非常に重要な出来事と言えます。

共同発表の内容とは?


発表された研究のタイトルは、「角層における水を評価するための新たな手法—“超”低温DSCを用いた水の可視化」です。御木本製薬の杉浦結氏が発表を行い、肌の水分状態をより正確に評価する方法として、超低温DSC(示差走査熱量測定)の技術を用いた新しいアプローチを紹介しました。この手法により、従来の評価方法では見逃されがちだった肌の水分に関する情報を視覚化できる可能性が示唆されています。

この研究は、化粧品業界における肌の健康に関する理解を深めるもので、その重要性は高まっています。肌の水分バランスは、保湿やエイジングケアに関わる非常に重要な要素であり、この新たな手法により、より効果的な製品開発が期待されます。

第一三共ヘルスケアの取り組み


第一三共ヘルスケアは、OTC医薬品の提供を中心に、機能性スキンケアやオーラルケア、さらには食品など多様な事業領域を展開しています。企業理念には「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という信念があり、その一環として「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくなる社会の実現を目指しています。今回の研究発表も、企業の方向性を反映したものと言えるでしょう。

御木本製薬の特徴


一方、御木本製薬は、化粧品メーカーだけでなく、真珠を利用した製品も展開する独自の歴史を持っています。1943年に設立され、真珠由来成分を利用した医薬品の開発とともに、化粧品や健康食品の製造・販売を行っています。自社ブランド「ミキモト コスメティックス」は高品質な製品で知られ、OEM・ODMによる受託製造も手掛けています。彼らの長い歴史と革新への取り組みが、今回の研究発表にも繋がっています。

IFSCCの権威


IFSCCは、日本化粧品技術者会の上部組織で、51の国や地域から約16,000名の会員を有する権威ある学会です。各国から集まった化粧品技術者たちが最新の研究成果を発表し合い、質の高い議論を交わします。今回の大会では798件の研究報告が行われ、その中で選ばれたTOP10は特に優れた成果として認められました。

特に、化粧品業界において,自社の研究成果を国際会議で発表し評価されることは、今後の製品開発や事業戦略において非常に大きな意味を持つと言えるでしょう。今回の発表を通じて、第一三共ヘルスケアと御木本製薬は、今後の化粧品業界においてもさらなる成長を目指していく姿勢を示しています。

まとめ


この共同研究は、単なる技術的な成果に留まらず、生活者の健康や美しさに直結する可能性を秘めています。第一三共ヘルスケアと御木本製薬のさらなる挑戦に期待が高まります。

会社情報

会社名
第一三共ヘルスケア株式会社
住所
東京都中央区日本橋三丁目14番10号
電話番号
03-5255-6222

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