2年間の開発を経て誕生したシルクシャンプー「KINUITO」の一般販売開始

KINUITOが新たなケアアイテムとして登場

2024年12月18日、水面下で開発され続けてきたシャンプーバー「KINUITO」が、いよいよ一般販売を開始します。日本の伝統が詰まった着物から生まれたこの製品は、美しさと環境への配慮が両立した新しいヘアケアアイテムとして注目されています。

着物から生まれたシャンプー

「KINUITO」は、長年着用されてこなかった着物をアップサイクルして作られたシャンプーバーです。具体的には、良質なシルクを再生し、その中の「水溶性フィブロイン」を使用することで、毛髪補修や保湿効果を実現しています。この再生シルクは、肌に近いアミノ酸系界面活性剤と組み合わされており、シャンプー後に髪がきしむ心配がありません。

シャンプーバーは液体のシャンプーに比べて内容物の水分量が少ないため、軽量で長持ちします。また、輸送時のCO₂排出量を削減するなど、環境への影響も軽減されています。

開発にかけた情熱

本製品の開発には、約2年の年月が費やされました。ブランドマネージャーの徳永有華さんが、このプロジェクトを具現化するために、社内の新規事業支援制度を活用し、必要なサポートを受けつつ進めていきました。彼女はリユース事業で多くの着物が捨てられていく現状を目の当たりにし、その価値を再発見するためにシルクに注目しました。これにより、シャンプーバーのアイデアが生まれました。

グローバルな成功

2024年の夏には、KINUITOは世界を対象にしたクラウドファンディングを行い、目標金額の870％を超える資金調達に成功しました。この成功の裏には、海外市場からの多くの支持があったことが示されています。そして、国内販売に先駆けて開催された期間限定のポップアップストアでも、多くの反響が寄せられました。