省エネ装置の革新
2021-08-17 10:00:11

木村化工機が発表した省エネ型装置の革新技術解説

木村化工機が推進する全省エネ型蒸発・蒸留装置の革新



1. はじめに



地球温暖化が進む中、製造業界でのエネルギー消費が一つの大きな課題として浮上しています。木村化工機株式会社が開発した省エネ型蒸発・蒸留装置は、これに立ち向かう革新的な技術として注目を集めています。専門誌「月刊化学装置」にもその詳細が掲載され、効率的なエネルギー利用の道筋を示しています。

2. 製品の特長



木村化工機の新技術によって導入された装置群は、一般的な蒸発・蒸留プロセスにおけるエネルギー消費を劇的に抑制します。この技術は、熱を高効率で移動させるヒートポンプや蒸気圧縮機を利用することで、従来のボイラーに代わる新しい選択肢となっています。

装置1: ヒートポンプ式アンモニア回収装置

ヒートポンプを活用し、冷却水から生成される廃熱を回収して再利用する仕組みを採用。これによって、熱源としての利用効率を大きく向上させています。さらに、熱回収用コンデンサを追加することで、エネルギー効率の高い運転が可能になっています。

装置2: 省エネ型ヒートポンプ式蒸留装置

汎用ヒートポンプを統合し、コンデンサの冷却水からの排熱を加熱器に戻すことで、蒸気消費を大幅に削減。これにより、コスト削減とCO2削減が同時に実現します。

装置3: MVR型蒸発濃縮装置

この装置は、自己蒸気機械圧縮の技術を用いて、発生した蒸気を圧縮し再利用する仕組みです。これにより、通常の蒸発プロセスに必要なエネルギーを大幅に削減することができます。

装置4: MVR型高沸点溶剤回収装置

MVR技術をさらに進化させたこの装置は、蒸留塔で生じる蒸気を圧縮し、再使用することで省エネを実現。冷却水や既存の熱源に依存せず、安定した運転が可能です。

3. 論文の内容



木村化工機が執筆した論文は「脱炭素社会に向けた省エネ型ヒートポンプ式および蒸気圧縮機式蒸留装置活用による大幅なCO2削減」と題され、詳しい技術解説がなされています。この中で、省エネ装置の開発の歴史やヒートポンプの原理、具体的な温度設定や冷媒の選定基準など、実践的な設計情報が盛り込まれています。

4. まとめ



木村化工機の省エネ型蒸発・蒸留装置は、環境問題への強い意識と技術革新を持ち合わせた製品として、持続可能な社会づくりに貢献しています。これからも彼らの取り組みに注目が集まります。さらなる発展が期待される中、持続可能なビジネスモデルを確立するための努力を続けることでしょう。

会社情報

会社名
木村化工機株式会社
住所
兵庫県尼崎市杭瀬寺島2-1-2
電話番号
06-6488-2501

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