新たな歩行支援サービス『アイコサポート』の登場
株式会社プライムアシスタンスと株式会社Ashiraseが提携し、2024年10月1日より視覚障がい者向け歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」と連携した新サービス「アイコサポート」が始まります。このサービスは、視覚に障がいのある方々が日常生活で直面する不便を軽減し、より快適な移動をサポートすることを目指しています。
アイコサポートの背景
プライムアシスタンスは、さまざまなサポートサービスを展開しており、視覚に障がいのある方々が日常で抱える問題に注目しています。視覚の情報へのアクセスが困難な多くの方々にとって、移動や買い物などの日常的な行為は大きなハードルとなっています。そのため、この新しいサービスは、彼らの社会参加を促進したり、生活の質を向上させることを目的としています。2021年には「アイコサポート」の提供を開始し、視覚情報へのアクセスの重要性を認識し続けています。
一方、Ashiraseは2021年から「あしらせ」という歩行ナビゲーションシステムの開発に取り組み、2023年にはクラウドファンディングを通じて約120名のユーザーにサービスを提供しました。これにより、「あしらせ」が視覚に障がいのあるユーザーにどれほどの価値を提供できるかが明らかにされています。新サービス「アイコサポート」は、彼らのシステムにスムーズに統合されることで、使用時の利便性が一層高まります。
アイコサポートの詳細
「アイコサポート」は、専用のスマートフォンアプリを介して提供されるサービスです。オペレーターが遠隔で視覚情報を伝えることで、ユーザーは必要な瞬間に必要な情報を得られるようになります。具体的には、お出かけ前の身だしなみチェックや、目的地までの道案内、お買い物のサポートなど多岐にわたります。
このサービスは、オペレーターによる位置情報と映像の確認を基に、タイムリーな情報提供を行うことで、ユーザーが安心して活動できるよう支援します。厳格な個人情報管理がなされており、専門の研修を受けたオペレーターが対応しますので、安心して利用できる環境が整えられています。
あしらせとの連携
「あしらせ」は、視覚に障がいのある方々のために設計された歩行ナビゲーションシステムで、アプリ内で目的地を指定すると、靴に装着したデバイスが振動で道案内を行います。このシステムは、ユーザーの聴覚や白杖操作を妨げることなく、スムーズな移動を促進します。そして、「アイコサポート」との連携により、目的地到着後に必要な視覚情報にすぐアクセスできるよう整備されています。
未来への展望
プライムアシスタンスは、アイコサポートを通じて視覚障がい者の行動範囲を広げ、社会参加を促進することを目指しています。将来的には、就労支援や他の社会参加の支援にもつなげていく計画です。企業としての目的である「安心・安全・健康」であふれる未来を描きながら、プライムアシスタンスはサービスの継続的な向上を図っていきます。これにより、視覚に障がいのある方々がより充実した生活を送れるよう支援していくことが期待されています。