CO₂削減コンクリート
2024-11-05 11:42:21

国内初!CO₂排出量削減に貢献するジオポリマーコンクリートの実用化

持続可能な建設が進化する!ジオポリマーコンクリートの実用化



国内の建設業界で注目を集めているのが、鉄建建設株式会社によるジオポリマーコンクリートの実用化だ。この新素材は、株式会社IHI建材工業との連携で実現され、大阪府吹田市の下水道管渠整備工事にて国内初となるシールドセグメントに使用されることになった。

ジオポリマーコンクリート「セメノン®」とは?



ジオポリマーコンクリートは、伝統的なセメントを用いないコンクリートで、メタカオリンやフライアッシュなどの特定の粉体と水ガラスなどの溶液を反応させて生成される。このコンクリートは「セメノン®」というブランド名で、鉄建建設はこの素材を下水道事業に初めて採用した。これにより、すでに存在する建設資材に比べて、CO₂排出量を最大80%も削減できるという。

特徴と性能



この新型のコンクリートは、耐酸性、耐水性、耐摩耗性に優れており、酸性環境下でも長寿命を確保することが可能だ。具体的には、ジオポリマーコンクリート「セメノン®」は、従来のコンクリートと比較して約15倍の耐酸性、約5倍の透水抵抗性を持ち、また1.2倍の耐摩耗性も備えている。この特性により、下水道に必要不可欠な強度を保持しつつ、メンテナンスコストを大幅に抑えることが期待される。

環境への配慮



建設業界は、CO₂排出が多いとされるセメントの製造過程が影響しているため、この新しい材料の導入は大きな意義を持つ。セメントは高温で燃焼するため、製造過程で膨大なCO₂が発生するが、「セメノン®」を使用することで、この排出量を劇的に減少させることができる。

その他の試験と今後の展開



現在、鉄建建設及びIHI建材工業では、「セメノン®」を利用した各種の耐久性試験を継続しており、実際の現場での性能を確認することに努めている。具体的には、影響を及ぼす自然環境下でのモックアップ試験を行っており、さらなる改良を重ねている。

今後は、下水道の汚泥ピットや貯留管など、腐食に強い構造物としての提案を進め、持続可能な社会の実現に向けて若干なく貢献することを目指している。

まとめ



環境に優しいジオポリマーコンクリート「セメノン®」の登場は、建設業界に新たな風を吹き込む予感がする。これにより、従来構造物における課題を解決しつつ、持続可能な社会を目指す動きが加速することが期待されている。鉄建建設は、この新素材の可能性を最大限に活かし、これからも多くのプロジェクトでの活用を広げていくことだろう。


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会社情報

会社名
鉄建建設株式会社
住所
東京都千代田区三崎町2丁目5番地3号
電話番号
03-3221-2297

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