大阪・関西万博で披露される伝統文化の新たな姿
2025年6月3日から8日まで、EXPO2025大阪・関西万博の一環として行われる伝統文化未来共創Projectでは、髙松グループとそのグループ会社である金剛組が出展します。特に注目すべきは、「束ね柱」と呼ばれる、約3メートルの柱状の構造物です。この柱は、日本各地から提供された木材を使用し、伝統的な木組みの技術である千切りを活用して組み立てられています。
束ね柱は、全国47都道府県の代表世話人と地域住民とのコラボレーションにより生まれたもので、各県で育った木材が集められました。この取組は、地域資源の活用を促し、また、日本の伝統技術を次世代に伝える重要なステップともいえます。EXPO会場内では、この柱を囲む形で舞台が設置され、能や日本舞踊といった演目が上演される予定です。これにより、来場者は伝統芸能を体感し、文化の深さを理解することができるでしょう。
このプロジェクトの目指すところは、日本の文化を「日本と世界の架け橋」とすることです。異なるジャンルや世代が集まり、共に何かを創造する「共創の機会」を創り出すことを目指しています。万博という大きなイベントを通じて、日本の伝統文化を国内外に広めると同時に、それを次世代へと繋げていくことが期待されています。
日本の木造建築において特に価値のある技術が、束ね材という形で結実しました。この技術は、釘やボルト、接着剤を一切使用せず、木材同士を千切りで結束させるというものです。これにより、同等の径を持つ木材よりも高い強度を実現しています。特許出願中であるこの技術は、環境に優しい持続可能な方法であり、日本の森林資源を有効に活用するものです。
伝統文化未来共創Projectは、万博後も継続して地域の伝統文化に触れる機会を創出し、時代の変化に応じた未来共創活動を推進していきます。また、過去には繋がりが薄かった伝統産業と経済界の有識者、文化を愛する人々が一堂に会することで、さらに多様な視点から日本の文化の可能性を探ります。
金剛組は、579年に創業されて以来、長い歴史を有する会社であり、その専門性を活かして、文化財の復元や修理に携わっています。また、髙松コンストラクショングループは1965年からの事業展開をし、現在では19社からなる建設業の専門集団となっています。
間もなく開催されるEXPO2025大阪・関西万博では、こうしたプロジェクトが文化と経済、世代、ジャンルを超えて集結し、次世代に向けた新たな価値創造が期待されています。
会社情報
- 会社名
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株式会社髙松コンストラクショングループ
- 住所
- 大阪府大阪市淀川区新北野1-2-3
- 電話番号
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