韓国TARA TPS、初のJapan Color認証取得で印刷業界に新風を吹き込む

韓国TARA TPSがJapan Color認証を取得

韓国の印刷出版専門企業、TARA TPSが、2024年1月23日にJapan Color標準印刷認証を取得したことが発表されました。これは、海外企業としては初めての快挙であり、国内印刷業界に一石を投じる出来事となりました。

Japan Color認証とは？

Japan Color認証制度は、日本国内の印刷業界における標準的な印刷品質を保証するものであり、ISO国際標準に基づいて運営されています。一般社団法人日本印刷学会と経済産業省の後援を受けるこの制度は、印刷物の色彩が正確に再現されることを確保します。印刷業者が自らの装置管理や印刷技術を向上させるための基準ともいえる存在です。

この認証を取得するためには、図書や雑誌、教材といったオフセット印刷時において、指定されたカラーを持続的に再現する能力が求められます。さらに、定期的な検査を通じて、常に基準を満たすことが求められるため、これは非常に厳しい条件となります。

TARA TPSの強み

設立から35年の歴史を持つTARA TPSは、大規模な商業印刷のみならず、デジタル少量印刷や企業の販促物製作など、さまざまな印刷ニーズに対応しています。特に、クリエイティブデザインサービスやエコ製品の開発に力を入れ、韓国でもその尖った技術力が認められています。

これまでに、アメリカのカラー認証システムG7や、エコ認証のFSCを取得しているTARA TPSは、Japan Color認証の獲得により、国内外の市場に対するさらなる進出を計画しています。これからの印刷業界において、同社の影響力が期待されるのは間違いありません。

海外市場への展望

TARA TPSの国際的な認証取得は、他の海外印刷企業にとっても良い前例となるでしょう。これにより、韓国の印刷業界全体が品質向上と市場拡大に向けて活気づくことが予想されます。今後、同社は、日本市場でのさらなる拡大を目指し、日本特有の印刷ニーズに対して適切な商品やサービスを提供する姿勢を強化するでしょう。