三陽商会の「BLACK OF BLACKs」新作、深い黒への挑戦を引き継ぐ

深い黒の真実、三陽商会の「BLACK OF BLACKs」

三陽商会が誇る独自開発の生地「BLACK OF BLACKs」。その名の通り、深い黒を追求したこのコレクションが、2025年秋冬シーズンに新たに展開されます。

独自開発の生地「BLACK OF BLACKs」について

「BLACK OF BLACKs」は、特に濃い黒に染めることが難しい合成繊維に特殊な技術を施し、より深い黒を実現した商品群です。セーレン株式会社との共同研究により、約2年がかりで開発された霧のように豊かな黒色は、多くのファッションアイテムに応用されています。

商品展開の具体的内容

2025年秋冬の新作は、コート・ブルゾン、ドレス、バッグと多岐にわたり、トータルで23型が用意されています。特に「マッキントッシュロンドン」「ポール・スチュアート」「サンヨーコート」など、人気の13ブランドから提供されるアイテムは、全国の百貨店や直営店、公式オンラインストアで、10月上旬から11月上旬にかけて順次発売されます。

商品の販売戦略

このシーズンは、昨年の5倍という大規模な生産数での展開を計画しており、深い黒を求める客層への訴求を強化します。また、10月22日から11月3日の期間には、セレクトショップ「ラブレス」において「BLACK OF BLACKs」の特別展示が行われ、実際にその深みを感じられる機会が提供されます。

開発の背後にある思い

「BLACK OF BLACKs」プロジェクトは、三陽商会の商品開発委員会が提唱しました。黒色のファッションアイテムは多様にあるものの、市場には明るさを持った黒や赤味を帯びた黒などが存在しているため、真の「黒」を求めるファッション愛好者に向けて開発が進められました。特にナイロンやポリエステルなどの合成繊維は、その特性上濃い黒に染められにくいという課題を解決するため、特別な糸の選定と染色技術を駆使しました。

技術革新とその成果

技術的には、選定した糸を使用し、染色プロセスの工夫を重ねています。特に、染料の浸透性を高め、光の反射を最小限に抑える濃染化加工を施すことで、通常の黒よりも深く見える黒を実現しました。この結果、「BLACK OF BLACKs」は色の明るさを表すL値14.5から16.9を達成し、上質感あふれる深い黒が堪能できる商品として仕上がっています。

具体的なアイテム例

新作には、メンズの中綿キルティングコートやフーデッドダウンコート、ウィメンズのウールジャージーインナー付きコートやビジューカラードレスなど、非常にバラエティに富んだラインナップがあります。それぞれのアイテムは、価格帯が4万8400円から20万9000円の範囲で展開され、ファッションの最前線を歩むものとして、多くの注目を集めています。