板橋区が「きょうだい児」支援体制を強化する新たな取り組み

東京都板橋区は、障がいを持つ兄弟姉妹を持つ子どもたち、いわゆる「きょうだい児」を支援するため、公益財団法人東京YWCAと連携協定を締結しました。この協定は、きょうだい児に対する理解を深め、その支援体制の構築を目指すものとなります。

「きょうだい児」とは？

「きょうだい児」は、重い病気や障がいを抱える兄弟や姉妹を持つ子どもを指します。彼らはしばしば介護の役割を担うことが多く、また、親が病気や障がいのある子どもに多くの時間を取られることで、心のケアが疎かになってしまうことがあります。育ち盛りの彼らには、特に心のケアが重要です。

協定の概要

板橋区は、「板橋区障がい者計画2030」に基づき、障がいの有無なく相互に尊重し合える地域共生社会を目指しています。この協定を結ぶ東京YWCAは、2003年に「障がい児『きょうだいの会』」を設立し、地域内での支援活動を行ってきました。この協定によって、両者が持つ専門的なノウハウやリソースを結集し、きょうだい児への支援をさらに強化していく計画です。

具体的な活動内容

協定の下で計画されている主な取り組みは以下の通りです：
1. 東京YWCAの専門知識を活かした支援事業の連携。
2. 東京YWCAの事業を活用した人材育成及び研修プログラムの実施。
3. きょうだい児とその家族の支援体制の強化に向けた検討。
4. 連携の効果的な方法についての協議。

これにより、地域の全ての子どもたちが理解し合い、互いに支え合うことができる環境を目指します。