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いないホールディングスがアリーを完全子会社化、事業の強化を図る

いないホールディングス、アリーを完全子会社化

いないホールディングスは、株式会社アリーの株式を取得し、完全子会社化することを決定しました。この決定は、厳しさを増す競争環境に対抗し、事業を強化するために重要な一手となります。特に、ホームセンター事業に加えて、コスメや雑貨を扱うミモザ業態を推進し、全国展開を加速する狙いです。

株式取得の背景

現在、出店競争が激化し、異業種間での価格競争も厳しさを増しています。そんな中で、いないホールディングスは、主力のホームセンター事業だけではなく、ミモザ業態の強化に力を入れる必要がありました。アリーの株式を取得することで、自社のミモザ業態と統合し、新たなビジネスフォーマットを生み出せると判断しました。

アリーは、全国のイオンモールにおいて11店舗を展開しており、商圏や立地の良さが魅力です。また、免税販売の許可を持つため、海外からの顧客にも人気があり、これを利用してさらなる集客が期待できます。こうした背景から、両社の協議の結果、株式譲渡契約が締結されました。

株式会社アリーの概要

株式会社アリーは、化粧品小売業を主体とする企業で、全国のイオンモール内に設置されています。設立は2005年2月で、本社は岡山県岡山市南区にあります。代表者は藤田和代氏で、資本金は1,000万円、従業員数は70名（パート含む）です。直近の売上高は1,341百万円であり、しっかりとした業績を維持しています。

株式取得の詳細

取得する株式は1,000株で、所有割合は100％としています。この株式取得は、取締役会の決議から、契約締結、株式取得までのプロセスがスムーズに進行しました。具体的には、2023年8月7日には取締役会での決議が行われ、8月20日に株式譲渡契約が締結、そして9月1日に株式の取得が完了しています。

今後の展望

今後、いないホールディングスは、ミモザ業態を中心に成長を目指していきます。また、全国のショッピングセンターなどへの新規出店を加速させ、新たな市場を開拓することが期待されています。アリーの強みを活かしつつ、双方のシナジーを最大限に引き出していく施策が今後の鍵になるでしょう。新しいビジネスフォーマットの確立が、会社の成長にどのように寄与するのか、業界の注目が集まります。