18歳の絵本作家、竹内麻桜が挑む「沈黙の感情展」その魅力とは

重なり合う感情と成長を描いた展覧会

2025年8月5日から31日まで、平塚市の嬉々‼CREATIVEギャラリーにて、若き絵本作家・竹内麻桜の展覧会「沈黙の感情展－影からのはじまり－」が開催されます。これまでの彼女の足跡を辿りながら、心の内に秘めた感情を描き出す作品に触れてみましょう。

竹内麻桜の軌跡

竹内麻桜は2007年生まれ。幼少期から絵本に親しみ、7歳で初めて自らの絵本を制作しました。13歳には初の個展を開催し、14歳で絵本出版賞大賞を受賞。彼女の作品「びっくりちゃんがびっくりするわけ」は全国学校図書館選定図書にも選ばれるなど、確かな実績を積んでいます。一方で、心の健康に影響を与える様々な困難も経験してきました。

中高生の頃、麻桜さんは長期間心の問題に悩まされ、外出が困難な日々を送っていました。それでも彼女は、絵を描くことでその苦しみを乗り越え、沈黙の世界から這い上がることができました。この展覧会では、自らの体験に基づいたエナジー溢れる作品群が並ぶ予定です。

展覧会の見どころ

感情が流れるような竹内の作風は、観る人の心に響きます。「止まっていた時間の中でも、心の奥にはざわめいた感情が流れていた。」という麻桜さんの言葉からは、彼女の内面的な葛藤や成長が表現されています。展覧会では、不定期にライブペインティングも実施され、音楽ユニットKAZUMIが麻桜さんにインスパイアされた曲を披露します。

麻桜さんは「一枚一枚に想いを込めて描いています。見てくださる方に何か届けば嬉しいです。」と語っています。年齢を問わず、多くの人に彼女の作品を見てほしいとの想いも込められています。