リベロセラ、追加出資ラウンドで総額7.2億円の資金調達に合意
2024年8月1日、リベロセラ株式会社は、既存投資家であるTaiho Ventures、MP Healthcare Venture Management、東大IPCの3社から総額7.2億円の資金を調達することに合意したと発表しました。この資金調達は、バイオ創薬企業であるリベロセラが、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)などの膜タンパク質を標的にした新たな医薬品の創出を推進するための重要なステップです。
資金調達の詳細
今回の資金調達には、アメリカのTaiho Ventures(カリフォルニア州メンロパーク)やMP Healthcare(マサチューセッツ州ボストン)、さらに東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東京都文京区)などの主要な投資家が関与しています。また、MPHからは 小沢将太氏が取締役に就任し、リベロセラの経営体制に新たな視点をもたらします。
リベロセラは2018年に設立され、膜タンパク質をターゲットにした創薬に特化していますが、これまでGPCRと呼ばれる膜タンパク質の精製が難しいという課題に直面してきました。この新たな資金をもって、リベロセラは抗体医薬品や抗体・薬物複合体といった先進的製品の開発を加速させることを目指します。
研究開発の加速
リベロセラは、創出した医薬品候補が治療薬としての可能性を持つかを、細胞や動物モデルを用いて詳細に検証する計画です。この過程を通じて、非臨床開発から初期の臨床開発へと進むためのシームレスな体制を確立することが目標となっています。
特に、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、医薬品のターゲットとして非常に重要ですが、その構造の複雑さからこれまで難易度が高いとされてきました。リベロセラは、この挑戦に立ち向かい、画期的な治療法の開発を目指しているのです。
各社の役割
- - Taiho Ventures:大鵬薬品工業の米国子会社で、主に腫瘍学や免疫関連の治療薬に注力しています。
- - MP Healthcare:田辺三菱製薬から派生したベンチャーキャピタルで、革新技術の医薬品開発に投資しています。
- - 東大IPC:東京大学が設立した投資事業会社で、アカデミアと産業界のエコシステムを育成することを目指しています。
リベロセラの今後のプロジェクトには、ユニークな製品を開発する可能性が秘めており、医薬品開発の新しい方向性を切り開くことが期待されています。この資金調達によって同社の研究開発は一層加速し、上市に向けた重要な進展が見込まれます。
お問い合わせ先
リベロセラ株式会社
東京都中央区日本橋堀留町1-9-10
日本橋ライフサイエンスビルディング7, 8階
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