東京都心オフィス市場
2025-07-08 15:27:12

東京都心のオフィスマーケットが好転、空室率が連続低下中

東京都心のオフィスマーケットが活性化



三幸エステート株式会社が発表した2025年7月号の「オフィスマーケットレポート」によると、東京都心の主要5区における大規模ビルの空室率が、4ヵ月連続で低下しています。2025年6月末時点の空室率は2.03%で、前月比で0.09ポイントの減少を示しており、2021年2月以来の1%台が迫る勢いです。

空室率の現状



特に新築や築浅のビルにおいては空室の消化が進んでいるため、今後もこの傾向が続くことが期待されています。さらに、潜在空室率も3.93%と、2020年8月以来の3%台を回復。また、空室率と潜在空室率ともに4か月連続で低下しており、明らかな改善が見られます。

募集賃料の上昇



一方で、募集賃料は依然として上昇傾向にあり、前月から少し上昇しました。19ヵ月連続で前月比での上昇または横ばいが続いており、都心部では物件が品薄になってきています。この影響で、多くの貸主が賃料を引き上げる動きが見られます。

供給と需要のダイナミクス



オフィスマーケットにおけるネット・アブソープション(吸収需要)に関するデータも、注目すべきポイントです。直近の2025年第2四半期では、約9万坪もの高水準に達し、新規供給を大きく上回りました。この需要超過の傾向は、2023年第4四半期から7期連続で続いています。

応需状況



アナリストの見解によれば、外資系企業や商社などの大口取引が、空室床の消化を加速させている背景にあります。このため、今後も需給のバランスが引き締まる傾向が続くと予想され、空室率も今後さらに低下することが期待されています。

市場の展望



このような良好な市場環境により、建築中のビルも次々と内定が進むと考えられており、オフィス需要の強さが継続すると見込まれます。特に、デジタル化やリモートワークの進展に伴い、オフィスの在り方に変化が求められる中、企業のオフィス戦略にも影響が出るでしょう。

まとめ



この観点から、東京都心のオフィスマーケットは、今後ますます注目を集めることが予想されます。特に大規模ビルの分野においては、エリアごとの競争が激化することで、賃料の安定化や新しい働き方の導入が促進されるかもしれません。さらに、三幸エステートのような企業が果たす役割は、今後のオフィス戦略においても重要です。オフィスマーケットの動向に目が離せません。


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会社情報

会社名
三幸エステート株式会社
住所
東京都中央区銀座4-6-1銀座三和ビル
電話番号
03-3564-8089

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