川上シュンの個展『可視と不可視』が示す日本の美の再発見

個性溢れるアート作品が織りなす「可視と不可視」

川上シュンによる個展「visible and invisible / 可視と不可視」が、2024年5月22日から6月8日まで開催されます。この個展では、尽きることのない日本古来の美意識と革新的なデザイン視点を探求した作品が展示されます。

川上シュンは、安土桃山時代に培われた余白や見立てといった伝統的な美意識を根底に据えています。これらの視覚的要素が、彼の表現の中でどのように形成されているのか、ぜひ直接感じ取ってみてください。特に、彼が目指すのは可視化されるものとそうでないものとの共存です。時間の経過がもたらす変化や、侘び寂びの概念も作品に反映され、豊かな歴史感が漂うため、観る者の心に深い印象を与えることでしょう。

展示される作品は、古典的な美と現代的なデジタル技術が融合したものです。この独特の表現方法によって、「見ること」と「見えないこと」が一緒に提示され、まるで作品が生きているかのような感覚を覚えます。新たな価値を見出すための探求が、展覧会の推進力となっているのです。

トピックとテーマ

川上は、日々の生活に潜む歴史を探ることで、過去と現在、さらには未来をつなぐ美を追求しています。この姿勢は、彼の作品に流れる確固たるテーマを形成しています。「mirror of the nature cycles」というタイトルが示す通り、自然のサイクルや、その変化に対する洞察が作品に反映されています。作品を通じて、観る者はわずかな余白に宿る奥深い美に気付くことができるでしょう。