新たに登場したFPGAプロトタイピングシステム
株式会社ファインデザインが、新しくAMD Versal Premium Adaptive SoCを搭載したFPGAプロトタイピングシステムの販売を開始しました。この新しいプラットフォームは、ASIC開発のニーズに応えるために設計されており、特に高性能なエミュレーションとプロトタイピングが可能です。
VP1902 SOLO Platformの特徴
最初に紹介するのは、VP1902 SOLO Platformです。これは、AMDの第6世代に当たる高性能エミュレーション/プロトタイピング用FPGAベースのSoC、Versal Premium VP1902を搭載しています。従来のVirtex UltraScale+ VU19Pと比較して、次のような進化があります:
- - ロジック容量が2倍
- - I/O帯域幅も2倍
- - トランシーバー帯域幅は2.3倍
- - デバッグ性能は最大で8倍向上
このプラットフォームは、ASICやSoC、IP、その他のチップの検証に広く利用でき、設計サイクルの初期段階から様々な検証シナリオをサポートします。
ハードウェアの詳細
VP1902 SOLO Platformには、次のようなスペックが含まれています:
- - Dual-Core Arm Cortex-A72およびR5F
- - 18,507kロジックセル(約1億ASICゲート)、6,864 DSPエンジン
- - 239Mb Block RAMおよび619Mb UltraRAM
- - 36個のAPCPコネクタ、合計1944 XPIO
- - 高スループットのGTYPおよびGTMレーン
さらに、オンボードECC 64GB DDR4メモリに加え、プログラム可能なグローバルクロックやリセット信号も備えています。
ランタイムソフトウェアの機能
このプラットフォームでは、WindowsとLinux両方に対応するランタイムソフトウェアが用意されています。柔軟なIO電圧調整やリモート制御機能もあり、ユーザビリティが向上しています。直感的なGUI管理モードやコマンドライン実行モードの選択肢もあるため、使い勝手も良好です。
HDS-VP1802について
次に紹介するのは、HDS-VP1802というシステムです。これは、AMD Versal Premium VP1802 Adaptive SoCを搭載したPCI-Express Gen 5 x8アドインシステムです。
特徴と構成
このシステムには、以下のような構成が含まれています:
- - Dual-Core Arm Cortex-A72およびR5F
- - 7,352kロジックセル、14,352 DSPエンジン
- - 174Mb Block RAM、717Mb UltraRAM
- - オンボード8GB DDR4メモリ
また、PCI Express Gen5 x8や複数の接続インターフェースに対応しており、幅広いアプリケーションでの利用が可能です。
RDMAソリューション
最近のデータセンターでは、RDMA(リモート・ダイレクト・メモリアクセス)が重要な役割を果たしています。ファインデザインは、このRDMAを実現するためのソリューションとして、RoCE v2基準に準拠した400GE RDMAシリコンIPを自社開発しました。これにより、HDS-VP1802を200G RDMA NICソリューションとして活用できます。
デモや資料請求のご案内
ファインデザインでは、AMD Versal Premium VP1902 Adaptive SoCを搭載したVP1902 SOLO Platformや、従来のVirtex UltraScale+を搭載したデモも用意しています。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
株式会社ファインデザイン 営業部
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