FRONTEOが新たなAI技術を開発
株式会社FRONTEO(東京・港区)が、経済安全保障向けAIソリューション「KIBIT Seizu Analysis」において、サプライチェーン分析の新技術を開発し、特許を出願したことを発表しました。この新技術は、産業構造を広範に示す「産業連関表」と企業間取引データを融合し、特有のボトルネックや依存関係を可視化するものです。特許出願番号は2025年12月15日付で、今回の出願が同ソリューションにおける11件目となります。
新技術の概要とその可能性
今回の技術は、各企業のビジネスモデルを詳細に分析し、投入係数という指標を駆使して、客観的に解析結果を得ることができるものです。投入係数は、製品やサービスを生み出すためにどの程度の原材料や部品が必要かを示す指標であり、いわば「産業のレシピ」とも言えます。この技術により、従来の解析方法では把握しきれなかった重要なサプライヤーの関係や、実効的な依存関係を明確にすることが可能となります。
従来手法の限界と新技術の解決策
過去のサプライチェーン解析は、取引先のみに焦点を当てていたため、物理的な商品流通や産業構造の全体像を反映できていませんでした。そのため、サービス業など取引先が多い業種が、重要なボトルネックとして過大評価される傾向がありました。しかし、新しい「実効依存モデル」でこの課題を解決しました。これにより、原材料や鋼材、半導体など、製造業での重要なサプライヤーのリアルな関係を可視化することが可能です。
企業の戦略構築に向けて
この技術を採用することで、企業はサプライチェーンのデュー・ディリジェンスを効率化し、経済安全保障を視野に入れた調達計画やM&A戦略の立案をデータに基づいて行うことができます。この仕組みは、重要度に応じた経路を線の太さで表現し、企業理念と実際の運営を密接に結びつけるものです。
経済安全保障の背景
近年、米中間の地政学的対立や供給網の再編が進む中、企業は経済安全保障に関する透明性を確保し、説明責任を求められています。日本でも、経済安全保障推進法の施行を受け、企業はサプライチェーンの透明化と情報管理が重要な課題となっています。このような背景から、FRONTEOは自社のAI技術をもって、企業が想定外のリスクを回避する手助けを行っています。
FRONTEOのビジョン
FRONTEOは、AI技術のリーディングカンパニーとして、企業の経済安全保障対応と戦略立案を高度化するために、技術開発を続けています。この新技術の導入により、各企業が自社のリスクを管理し、持続的成長へとつなげられるよう努めています。また、FRONTEOのAI「KIBIT」は共通の社会課題に対処する専門家の判断を支援し、イノベーションの起点をつくり出すことを使命としています。
リスクマネジメントを通じて、多面的な解決策を提示し、経済社会の健全な発展に貢献するFRONTEOの取り組みに期待が寄せられています。