生成AIが建設業の業務効率化を加速
株式会社朝日工業社は、大阪支社において生成AIを使用し、建設現場の重要な業務である「安全作業手順書」と「作業イメージ図」の作成を効率化する取り組みを始めました。この取り組みでは、作業計画書を従来の約2.5日からたった2時間に短縮し、業務の効率化を実現しました。この成果は、2026年10月30日に開催される社内技術発表会で紹介され、今後全国の事業所への展開も計画されています。
取り組みの背景
2026年初め、朝日工業社の大阪支社では、働き方改革の一環として「AI推進グループ」を設立しました。グループの目的は、「業務をもっと早く楽にする」ことです。たとえば、初めてAIを利用する社員のために、37本の具体的な利用マニュアルを整備しました。その結果、AIの活用率は着実に向上し、業務時間の短縮が実現されました。
具体的なAI活用事例
1. 安全作業手順書の作成支援
安全作業手順書は、工事を進める上で必須の指針です。これまでは、特に中堅社員が多くの時間をかけて作成していましたが、AI導入により、作業内容を入力するだけで簡単に構成案が得られるようになりました。AIの活用によって、作業計画書の下書き作成時間が約半日から1時間に短縮され、安全品質の底上げも実現しています。
2. 作業イメージ図の生成
以前は設計ソフトを使った作図に16時間かかっていた作業イメージ図ですが、AIを使うことで1時間程度で作成可能になりました。この図は、現場の写真にAIが作業員や機材を加えたもので、発注者にビジュアル的に説明するためのツールとして高い評価を得ています。また、AI生成図であることを明記することで、実際の施工写真との混同を防いでいます。
3. 「部長AI(仮称)」によるナレッジ継承
熟練管理職の知識を取り入れた対話型AIを試作し、若手社員の質問に即座に答えられるシステムを開発中です。このAIを通じて、技術や経験が次世代に引き継がれることが期待されています。
定量的な導入効果
生成AIサービスの集計機能によると、2026年9月には、大阪支社において約1,400時間の労働時間が削減されました。現場社員は日常的な業務をAIに任せることで、安全管理や施工品質向上にフォーカスできる環境が整っています。
今後の展望
今後は、大阪支社での成功事例を基に、全国の事業店に順次展開していく方針です。これにより、社内のノウハウが共有され、全社的な生産性向上が期待されています。
株式会社朝日工業社について
1925年に設立された株式会社朝日工業社は、「空気・水・熱の科学に基づく高度な技術によって最適空間を創造する」ことをミッションとし、さまざまな設備工事や機器の製造・販売を行っています。工場や研究所などを対象に、快適な環境を提供すべく、取り組んでいます。