脱炭素社会を目指す事業化支援サービス「XRL+評価手法」の導入

脱炭素社会を実現するための「XRL+評価手法」

脱炭素社会の実現に向けた新しい取り組みとして、一般社団法人C2Xが早稲田大学大学院小野田研究室と共同で開発した「XRL+評価手法」が注目を集めています。この手法を活用した事業化支援サービスが、脱炭素関連技術の社会実装を加速することを目指しています。

事業化支援サービスの背景

C2Xは、これまで脱炭素社会に向けた事業開発に取り組んできましたが、多様な脱炭素関連技術にはそれぞれの課題があり、進捗が停滞することが少なくありませんでした。技術の成熟度や市場の動向、規制などが絡み合い、これらに対処するための新しい手法が必要とされていました。

そこで発表されたのが「XRL+評価手法」です。この手法は、内閣府のXRL成熟度レベル評価を基にしており、技術開発やビジネスモデル設計、さらに人材育成や社会受容性にまで視野を広げたものです。この評価に基づく事業診断と、C2Xのインキュベーション支援を組み合わせ、事業化へ向けたトータルサポートを提供します。

サービス概要

この支援サービスは、以下のプロセスを経て行われます。

1. 評価ツールXRL+による現況とギャップの把握
ユーザー企業は、自社の社会実装の進捗を把握するために、XRL+を用いた自己診断を行うことができます。

2. 専門家による事業診断
認識された課題に対して、ビジネス・政策・技術に精通した有識者との面談を通じて具体的なボトルネックを評価します。この面談では、対象となる事業に関するアドバイスや関連する補助金情報の提供も行われます。

3. インキュベーション支援
事業診断の結果を基に、具体的な解決策やアクションプランが提案され、事業化の道筋を明らかにします。また、資金調達や試作品の開発を可能にするためのサポートも実施します。

XRL+評価手法の特長

XRL+評価手法は、次の5つの成熟度レベルを設定しています：

- 技術成熟度レベル（TRL）
- 事業成熟度レベル（BRL）
- ガバナンス成熟度レベル（GRL）
- 社会成熟度レベル（SRL）
- 人材成熟度レベル（HRL）

これにより、事業や技術がどのステージにいるのかを明確にし、適切な支援を受けられる仕組みを整えています。

料金と今後の展望

この新しいサービスの素晴らしい点は、PoC（Proof of Concept）期間中の6ヶ月間は無償で提供されることです。これにより、多くの企業が脱炭素社会の実現に向けた事業化を進めるための足がかりを得ることができます。

C2Xは、脱炭素社会実現に向けてより多くの企業と連携し、社会実装のハードルを下げるための支援を行っていく方針です。加えて、C2Xのホームページではさらなる詳細情報も提供されており、興味のある企業はぜひ確認してみてください。

C2Xホームページ