岩崎貴宏の個展「箱景」について
2024年11月1日(金)から11月26日(火)までの間、京都 蔦屋書店 6F ギャラリーにおいて、アーティスト岩崎貴宏の個展「箱景」が開催されます。この展示は、日常の景色を再構築し、私たちの感覚を揺さぶる新たな視点を提供します。特に、岩崎は日常の中で見過ごされる瞬間に着目し、そこに美しさと秩序を見出しています。その作品は、私たちの固定観念を壊し、新しい発見を促すものです。
瞬間性を切り取る
岩崎の作品には、彼が広島で生まれ育ち、その土地で培った記憶や歴史が色濃く反映されています。岩崎にとって「瞬間性」は非常に重要なテーマであり、彼の作品はさまざまな出来事が日常と隣り合わせであることを示しています。日常的な風景の中にある小さな瞬間を切り取り、観者に新たな視点を与えることで、私たちが見逃しがちな美を再発見させてくれるのです。
展覧会の内容
この「箱景」では、岩崎が構築した小さな世界が広がります。彼が切り取った風景の瞬間は、緻密で繊細な作り込みを経て、観者をまるで異世界の小旅行へと誘います。会場では、彼の独自の視点でフレーミングされた風景が展示され、それによって日常を新しい形で体験する機会が提供されます。特に、岩崎は身近な素材を使用することで、日常の不可視の美しさを際立たせています。衣服や本の栞など、普段目にすることのない素材から生まれる作品は、一見普通に見えるものから創出された特異な風景です。
岩崎貴宏のアート
岩崎は、これまでにも数多くの作品を展開してきました。「リフレクション・モデル」シリーズでは、歴史的建築物の虚像を立体化し、その美を表現。例えば、池に映る建物を再構築したインスタレーションや、衣服の糸を使って創った鉄塔などがあります。これらは、空間に直接介入するジオラマのようなものであり、観客はその中を旅するように感じられるのです。作品は現実を縮小した模型ではなく、知覚を拡張するための新しい形のアートとして各種の要素が組み合わされています。
トークイベントの開催
個展のオープンを記念して、11月2日(土)には建築家の青木淳氏を迎えたトークイベントも実施される予定です。岩崎氏と青木氏は、共に国際的な舞台で活躍するアーティストであり、彼らの貴重なお話は、現代美術と建築という二つの視点から、アートの可能性について新たな視点を提供してくれるでしょう。
このワークショップを通じて、アートの奥深さや美しさについての洞察を得ることができるでしょう。
開催概要
- - 日程: 2024年11月1日(金)~11月26日(火)
- - 時間: 11:00~20:00
- - 会場: 京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
- - 参加費: 無料(トークイベントは1650円)
皆さんも、この貴重な機会に岩崎貴宏の独特な世界観に触れてみませんか?