WithSecureが日本でデータセンターを開設
フィンランドを拠点に置くサイバーセキュリティ企業WithSecureは、今後の展開として日本に新たなデータ処理拠点を設立することを発表しました。このデータセンターは、米国、EU(アイルランド)、オーストラリア、シンガポールに続く新たな施設として、特にSalesforceを利用する国内の顧客に向けたデータ保管機能を強化する目的があります。
日本市場における重要性
日本は、金融機関や公共部門を含む企業が厳しいデータ管理規制に従う必要があるため、データレジデンシーは非常に重要です。WithSecureが設立するこのデータセンターは、国内外のデータ保護基準に完全に準拠し、日本のお客様が求める厳格なデータレジデンシー要件を満たす役割を果たします。さらに、情報システムセキュリティ管理および評価プログラム(ISMAP)といった日本特有のコンプライアンス基準への対応も視野に入れています。
現在、WithSecureのSalesforceセキュリティサービスを利用する顧客は、データレジデンシーコントロールを活用でき、特にWithSecure™ Cloud Protection for Salesforce(CPSF)はこのニーズに応えます。このサービスでは、Salesforce内で扱うデータの送受信をリアルタイムでスキャンし、ランサムウェアやフィッシングといった様々なサイバー脅威に対抗します。さらに、迅速な導入が可能で、Salesforceの運用を妨げることはなく、カスタマイズも影響を受けません。このことが、200以上の企業や公共機関がCPSFを選んでいる理由の一つとなっています。
顧客の意見
ウィズセキュアの日本法人でCPSFのセールスディレクターを務める渡邊建人氏は、次のように述べています。"国や地域のデータ保護規制を遵守しつつ、ビジネスを成長させていきたい多くの顧客にとって、Salesforceのデータ処理を行う場所を選べることは、コンプライアンスの問題を解決するだけでなく、顧客との信頼関係の構築にもつながります。"
日本におけるデータレジデンシーの利点
この新データセンターの開設によって得られる利点は多くあります。
- - 日本におけるローカルなデータレジデンシー: データが国内で処理されることにより、規制の厳しい業界にとっての利便性が向上します。
- - 信頼の強化: データアプローチの透明性が、ステークホルダーや顧客からの信頼を生む基盤になります。
- - 競争上の優位性: 機密情報の安全な取り扱いを実現することで、ビジネス環境での優位性が築かれます。
- - パフォーマンスと速度の向上: データをローカルで処理することにより、アプリケーションの応答速度が向上し、ユーザーエクスペリエンスも最適化されます。
- - 簡単なアプリ内設定: WithSecure™ Cloud Protection for Salesforceでは、データ処理場所の選択が管理者にとって簡単な作業となり、迅速な柔軟性を提供します。
会社概要と市場のニーズ
WithSecureは、データの処理と保護において安全性やコンプライアンスを最優先し、顧客のデータが最高水準で管理されるよう配慮しています。グローバルなデータセンターネットワークは、Salesforceを安全に活用するために必要な要件をサポートしており、各国の規制にも従っています。
彼らのアジアパシフィック地域のCPSFセールス担当ヴァイスプレジデントであるJussi Ware氏は、"世界中でデータの重要性が再認識されつつある中、企業には効果的なソリューションが求められています。我々は、お客様が戦略的な目標に集中できるよう、実用的なサポートを提供し続ける責任があります。"とコメントしています。
詳しくは、WithSecureの公式ウェブサイトまたはCPSFの専用ページをご覧ください。
WithSecureは、プライバシー、データセキュリティ、およびコンプライアンスに注力しており、市場で信頼されるサイバーセキュリティパートナーとしての地位を築いています。1988年に設立された会社で、特に中堅・中小企業のセキュリティ対策を支援しており、最新の技術と人の専門知識を融合したソリューションを提供しています。