大井浩明ピアノリサイタル開催!
2024年9月18日(水)、豊洲シビックセンターホールで、ピアニスト大井浩明による特別なリサイタルが行われます。今回の演目は、現代音楽の巨匠ヤニス・クセナキスの傑作《エオンタ》を中心に、彼の全ピアノ独奏曲が披露されます。
《エオンタ》とその魅力
ヤニス・クセナキスは、戦後の現代音楽シーンで重要な存在であり、彼の作品《エオンタ》は特に有名です。この曲は、クセナキスが1961年に日本に初来した際に、京都で能楽を観賞した後にインスパイアされて作曲されました。1964年には、著名な指揮者P.ブーレーズの指揮でパリで初演され、瞬く間に現代音楽の名作としての地位を確立しました。
ピアノパートは大井浩明が担当し、金管パートには日本のトップ奏者たちが参加します。特に、都響首席トランペット奏者の高橋敦がその技量を発揮します。さらに、指揮を務めるのは新進気鋭の大井駿で、彼は第1回ひろしま国際指揮者コンクールでの受賞歴を持っています。
能楽のエッセンスを取り入れた演出
演出面では、重要無形文化財保持者である能楽師・田中敏文が補佐を務め、クセナキスのインスピレーションを引き出す創造的な演出を展開します。彼はまた、異色のお経歴を持ち、数学のバックグラウンドも持つ能楽師です。このコラボレーションによって、クセナキスの音楽が持つ多層的な魅力が一層引き立てられることでしょう。
演奏される楽曲
リサイタルでは、クセナキスによる《エオンタ》を筆頭に、彼のピアノ独奏曲も全5曲が演奏されます。プログラムには次の楽曲が含まれます:
- - マイケル・フィニッシー《ピアノ協奏曲第4番》
- - クセナキス《6つのギリシア民謡集》
- - クセナキス《ヘルマ》
- - クセナキス《エヴリアリ》
- - クセナキス《靄》
- - クセナキス《ラヴェル頌》
- - クセナキス《エオンタ》
これらの演奏は、クセナキスの音楽の奥深さを堪能できる貴重な機会です。
開催情報
- - 日時: 2024年9月18日(水)19:00開演(18:30開場)
- - 場所: 豊洲シビックセンターホール(東京都江東区豊洲2-2-18)
- - チケット料金: 全自由席5,000円
- - 主催: アートアンドメディア株式会社
- - チケット情報
- - 後援: 駐日ギリシャ大使館、日本・ギリシャ文化観光年2024記念事業
このイベントは、文化交流の一環として、日本とギリシャが協力して行う文化観光年の一環ともなっており、一層特別な意味を持つものとなっています。日本の現代音楽シーンにおける大井浩明のパフォーマンスは、ファンにとって見逃せないイベントです。是非、お見逃しなく。