経済的な安心感と充実した人生の実現に向けて｜トーシンパートナーズ調査結果

不動産投資の現状とファイナンシャルウェルビーイングの実態

近年、経済的な安定や心のゆとりを示す概念「ファイナンシャル・ウェルビーイング」の重要性が高まっています。その中で、不動産の企画・開発を行うトーシンパートナーズが全国の30〜50代・年収500万円以上の働く男女1,000人に対して調査を実施しました。今回は、その調査結果を基に、経済的な安心感の現状を探ります。

調査結果の概要

本調査により、約6割の回答者が「経済的な安心や心のゆとりを感じていない」と述べており、具体的には54.6％が「人生を楽しむための経済的自由はない」と回答しました。このデータは、年収が500万円以上の層でも十分な安心感を持てていない現実を浮き彫りにしています。

調査結果では、経済的自由がない理由として「収入不足」ではなく、将来の見通しの不足が挙げられています。このことは、老後や教育費など将来の経済的負担への不安が根本的な原因であり、多くの人々が「あまり感じていない」または「まったく感じていない」と回答していることを示しています。

ファイナンシャル・ウェルビーイングの認知と重要性

興味深いのは、ファイナンシャル・ウェルビーイングという言葉を知っていると答えたのは約30％、さらに7割以上がその内容を理解していないという事実です。しかしながら、約8割がその重要性については「重要」または「やや重要」と感じているとのこと。これは、多くの人が経済的安定や安心に対する理解は持っているものの、その具体的なアプローチや認知が整っていない現状を示唆しています。

資産形成の実態

資産形成を行っている人は80％以上ですが、その中でも不動産投資を行っている層は約2割にとどまります。主な投資対象は株式や投資信託が中心であり、不動産投資への関心が低いのが現状です。また、「ファイナンシャルウェルビーイング」を理解している人たちは、複数の資産を分散投資する傾向が高いことも調査結果から見て取れます。

調査において、経済的自由を感じている層の幸福度は感じていない層よりも高く、また、資産の種類によっても幸福度に差が出ることが明らかになっています。不動産や債券など将来価値を意識した資産を保有することで、経済的自由を大いに実感し、それが心のゆとりに直結するという結果です。これは、将来的な価値を考えた資産運用の重要性を示しています。

投資への関心とその壁

調査によれば、投資未経験層の約3分の1が「将来的に投資を始めたい」と答えている一方で、リスクや初期費用の高さ、知識不足が大きなハードルとなっていることが分かります。このため、今後は、ファイナンシャル・ウェルビーイングに関する知識の普及や、不動産投資におけるリスクの理解を深めることが求められています。

まとめ

今回は、トーシンパートナーズが実施した調査結果から、日本の中流以上の所得層における経済的な安心感の欠如、更にはファイナンシャル・ウェルビーイングの重要性について考察を行いました。「ファイナンシャル・ウェルビーイング」に基づく資産運用と、心のゆとりや経済的自由を得るための投資の必要性は今後も増していくことでしょう。将来を見据えた資産運用を行い、安心して豊かな生活を築くことが望まれます。