AMDDが提言する健康政策の重要性
一般社団法人米国医療機器・IVD工業会(AMDD)は、近年の医療技術の進歩と国民健康の課題に対応するための提言を発表しました。この提言は「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2024」に向けたものであり、特に国民の健康寿命を延ばし、医療イノベーションの推進を目指す内容となっています。
人々の健康寿命を延ばすための提言
AMDDは以下の4つの提言を通じて、医療界全体が協力し合い、持続可能な医療環境を整えることを求めています。
提言1:医療技術の環境整備
デジタルヘルス技術など、新しい医療技術の迅速かつ適切な提供を実現するためには、政府によるサイバーセキュリティ対策の統一的整備が不可欠です。また、革新的な医療技術に関する評価基準の明確化と評価体系の充実も、医療現場での実用化を推進する鍵となります。
提言2:安定供給のための取り組み
医療機器や体外診断用医薬品(IVD)の安定供給を妨げる要因、例えば物価や為替の変動、または物流の問題を解決するために、「医療機器の流通改善に関する懇談会」を継続的に開催します。官民一体となって、医療機器の安定供給に向けた取り組みを進めることが重要です。
提言3:薬機法の改正提案
2025年度に予定されている医薬品医療機器等法(薬機法)の改正に向けて、医療機器の特性に配慮した広告規制の見直しが求められています。また、臨床試験や臨床研究に関する法体系の整理や合理化も進め、日本での医療機器開発の活性化を図ります。
提言4:医療情報提供体制の確立
人々のヘルスリテラシーを向上させるためには、適切な医療情報提供体制が必要です。これに対して、政府主導で医療情報提供体制の構築と運営を進める方向性を示しました。
AMDDの役割と未来への展望
AMDDは、日本の医療の発展に資するべく、日米の政府、関連団体、学会、医療関係者と密に連携しながら活動を推進していきます。今後も国民皆が健康で豊かな生活を送れる社会を作るために寄与していく方針です。
詳細な提言の全文は、
こちらからダウンロードできます。
一般社団法人米国医療機器・IVD工業会のホームページは、
ここでご覧いただけます。