ミランダ・ジュライの新作長篇小説『はいつくばって』が登場
アメリカの著名な作家であり映画監督であるミランダ・ジュライが、9年ぶりに長篇小説『はいつくばって』を発表します。これは、アメリカの図書賞や英女性小説賞のファイナリストにも選ばれるなど、期待される作品です。発売日は2026年8月26日で、翻訳は岸本佐知子が担当します。ジュライは、初めての短篇集『いちばんここに似合う人』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞し、その後も評価を高めています。
中年期のリアルな描写
今回の小説では、45歳の女性アーティストが主人公です。彼女は、ハンサムな夫と可愛い子供と一緒に暮らしながらも、新しい自己を見つけるために単独でドライブ旅行に出かけます。この旅がきっかけで、彼女の人生は思わぬ方向に進展していくのです。すべてを失いかけながらも、主人公は不器用に前へ進む姿が描かれます。あたかもジェットコースターのように、彼女の魂の遍歴が展開され、読者は彼女の感情の波に引き込まれます。
高い評価を受ける作品
この作品は、「彼女は史上初の優れた更年期小説を書いた」と評価されるなど、ニューヨーク・タイムズやガーディアン紙からも高い評価を受けています。これにより、中年の危機や結婚生活、性の解放について描かれた小説としての重要性が再認識されているのです。
情熱的な女性読者からの支持を獲得し、全米ベストセラーとしてランクインしています。また、「新潮クレスト・ブックス・フェア」のメイン作品としても取り上げられ、9月から全国の約130の書店で展開される予定です。
作家ミランダ・ジュライとは
ミランダ・ジュライは1974年にヴァーモント州で生まれ、カリフォルニア大学サンタクルーズ校を中退後、パフォーマンスアーティストとして活動を開始しました。彼女のデビュー作である長篇映画『君とボクの虹色の世界』がカンヌ国際映画祭で受賞し、以来、映画、執筆、アートの分野で多才な才能を発揮しています。これまでに『最初の悪い男』などの作品も発表しており、彼女の作品は常に話題をさらっています。
訳者の岸本佐知子について
訳者の岸本佐知子は、多数の著名な作品に携わる翻訳家であり、重要な作品を日本に届けてきました。ジュライの前著でもある短篇集の翻訳を手掛けており、その力量は高く評価されています。「はいつくばって」の翻訳も、その文体やテーマの深さを巧みに日本語に置き換えています。
最後に
新潮社による『はいつくばって』の公式発表を受けて、この作品がどれほどの影響を及ぼすのか、またどれほどの読者の心を掴むのか、大きな注目が集まっています。中年期に差し掛かる女性の真摯な姿を描いたこの小説が、どのように私たちの心に響くのかを楽しみにしたいと思います。