Atletaの新たな挑戦
クライムファクトリー株式会社が提供する選手データとチームコミュニケーションプラットフォーム「Atleta(アトレータ)」が大幅なデザインリニューアルを発表しました。このリニューアルは、特に指導者と選手間のコミュニケーションを円滑にし、双方のニーズに応えることを目的としています。
リニューアルの背景
近年、部活動の地域移行やスポーツ活動の在り方について活発な議論が行われています。Atletaは、スポーツを支える人々と実際に運動する選手に向けたサービスとして、コンディションや食事、怪我、練習記録の管理をサポートしてきました。しかし、最近の調査で明らかになったのは、指導者と選手の間にコミュニケーションのギャップが存在することです。
調査によると、約90%の指導者が選手の状態を見逃した経験があると答えています。これにより、指導者は重要な情報を把握することが難しく、選手も伝えたいことを適切に伝えるのが難しいと感じています。このようなコミュニケーションのロスは、選手のパフォーマンスやモチベーションにもマイナスの影響を及ぼすことが分かっています。こうした課題に対処するために、Atletaはデザインを全面的に見直し、使いやすさを追求しました。
デザインリニューアルの主要ポイント
1. チーム写真と目標表示
リニューアルしたホーム画面では、チームの写真を設定できる機能が追加されました。選手が目標を入力すると、写真と一体で表示され、チームへの愛着やモチベーションを一層高めます。
2. 進化したダッシュボード
選手が日々の入力をしっかりと実感できるダッシュボードが設計されており、個々の振り返りの質を高め、結果的にはモチベーションの向上につながります。
3. 簡素化された指導者用情報表示
指導者向けには、必要な情報がトップに表示され、分散していた機能がメニューに集約されています。この設計によって、タップ数を減らし、効率的にチームの最新状況を把握できるようになりました。多忙な指導者がチーム作りに使うための隙間時間を最大限に活用する助けになります。
今後の展開について
Atletaは、コンディションを管理するアプリとしてスタートし、ユーザーの要望に応じて進化を遂げてきました。このリニューアルによって、利用率はさらに向上し、より身近な「チームのアプリ」として存在感を増すことを目指しています。将来的には、蓄積されたユニークなデータを活用し、AI技術を用いた異常の早期検知やデータ入力補助に力を入れていくことで、スポーツ界における選手のデータ活用とコミュニケーション課題の解決を推進していく計画です。
調査概要
今回のリニューアルに至った背景には、部活動における指導者と選手のコミュニケーション状況を把握するための調査も関わっています。2019年に実施されたこの調査では、1,008人を対象にインターネット調査が行われました。詳しい分析結果を基に、Atletaは今後の機能改善やサービス向上に取り組んでいく予定です。
会社概要
クライムファクトリー株式会社は、東京都渋谷区に本社を構え、選手データとチームコミュニケーションプラットフォーム『Atleta(アトレータ)』の開発・提供を行っています。2009年に設立された同社は、スポーツ界へのさらなる貢献を目指して2024年に新会社として再出発しました。Atletaは、スポーツチームの強化や育成を支える基盤として、全国の数多くの部活動やクラブチームに導入されています。
Atletaの新しい機能やデザインは、選手と指導者双方にとって、これまで以上に有意義なスポーツ環境を提供するものであり、今後のさらなる発展が期待されます。