東京ヤクルトスワローズの清水昇選手が手掛ける新たな奨学金
2025年6月16日、東京ヤクルトスワローズの清水昇投手と認定NPO法人キッズドアは、次世代のスポーツ選手を育成する奨学金プロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、学生時代にスポーツを続ける意欲を持つ子どもたちを対象としており、経済的な理由で諦めることがないようサポートしていくことを目的としています。
プロジェクトの背景
清水選手がこのプロジェクトを立ち上げた理由は、自身の経験に基づいています。彼は仲間と「一緒に野球をしよう」と約束した友人が、経済的な事情でその夢を断念したことに心を痛めました。スポーツを続けたいという願いを持つ子どもが、金銭的な理由で活動を諦めるのは非常にもったいないことです。そこで、部活動にかかる用具費やユニフォーム代などをサポートすることで、子どもたちが夢を持ち続けられる社会を目指すこととなりました。
奨学金の概要
この『中学で部活を諦めない!奨学金』の対象となるのは、東京都内に在住し公立中学校に進学予定の小学6年生。現在スポーツに取り組んでいるか、または中学からスポーツを始めたいと思っている子どもたちで、特に部活動費用に不安を感じている家庭に向けて支給される内容となっています。具体的には、道具やユニフォーム、シューズにかかる費用を支援する仕組みです。
応募方法と期間
応募は2025年7月1日から7月15日の間に行われ、専用の応募フォームから申し込みが可能です。応募に際しては、必ずお子様の作文(約400文字)を提出する条件があり、審査は清水選手と事務局が行う予定です。合格者への通知は9月中旬までに行われる予定です。奨学金は2025年11月から12月にかけて給付される見通しです。
奨学金の詳細
奨学金は、野球に取り組む子どもには10万円、その他のスポーツに取り組む子どもには5万円が支給されます。この資金は、各種スポーツに必要な物品の購入に限られており、遠征費などには使用できません。
経済的支援の意義
清水選手は、経済的事情で運動を奨励することができない家庭をサポートすることが、未来のスポーツ界を支えることにつながると考えています。彼自身のスポーツキャリアを通じて感じた困難を、今度は自身の力で解消しようとする姿勢が、多くの家族に希望を与えることでしょう。
キッズドアの取り組み
また、認定NPO法人キッズドアは、全国の困窮家庭を対象にさまざまな支援を行う団体です。生活支援や教育支援を通じて、子どもたちの未来のために活動を行っており、今回のプロジェクトもその一環として発足しました。子どもたちが安心して夢を追い続けられるよう、今後もその取り組みは続けられることでしょう。
結論
清水昇投手によるこの奨学金プロジェクトは、単なる金銭的支援に留まらず、子どもたちに希望とチャンスを与える大きな一歩です。スポーツを通じて、様々な夢を持つ子どもたちがその夢を実現できる社会を、私たちも一緒に応援していきたいと思います。